エアコンのフィルター、見た目がそんなに汚れてないから後でいいかな…実は電気代にけっこう響いているという話

エアコンのフィルター、見た目がそんなに汚れてないから後でいいかな…実は電気代にけっこう響いているという話

「フィルター掃除って、パッと見て汚れてなければ後回しでいいですよね?」というお話、お客様とお話していると本当によく出てくるんです。今日はそのあたりを、ちょっと掘り下げてお話しできればと思います。

目次

見た目のきれいさと、風の通りやすさは別の話

フィルターって、真っ黒にホコリが積もっていなければ「まだ大丈夫」と思いがちなんですけど、実はそうでもないんですよね。ホコリって網目の表面にうっすら均一に乗っていくことが多くて、ちょっと見ただけでは「薄汚れてる程度」にしか見えないことが多いんです。でも実際には、網目の1本1本にホコリが薄く絡みついている状態で、空気の通り道そのものが細くなっているケースがけっこうあります。

これ、イメージとしては「道路の幅がちょっとずつ狭くなっている」みたいな感じで、見た目の印象ほど風量は保たれていないことが多いんです。実際に現場でお掃除前後の風量を比べさせていただくと、お客様が「え、こんなに違うんですか」と驚かれることがよくあります。

フィルターが汚れると、なぜ電気代が上がるのか

エアコンは、室内の空気をフィルター経由で取り込んで、熱交換器を通して温度を調整し、また吹き出すという仕組みで動いています。フィルターが汚れて風の通りが悪くなると、同じ量の空気を取り込むのに、ファンがより力を入れて回さなければいけなくなるんです。これが消費電力が増える一番の理由なんですよね。

さらに、風量が落ちた分だけ「設定温度になるまでの時間」も伸びてしまいます。本来なら20分で部屋が暖まるはずのところが30分、40分とかかってしまうと、その分運転時間が長くなって、結果的に電気代がじわじわ積み上がっていく、という流れになります。目に見える変化ではないので気づきにくいんですが、1ヶ月、2ヶ月という単位で見ると、意外と差が出ているケースが多いという印象です。

どのくらいの頻度で掃除するのが現実的か

よく「2週間に1回」と言われたりしますが、正直なところ、ご家庭の状況によってかなり差があると思っています。ペットを飼われているお家、室内で布団を干すことが多いお家、換気があまりできない立地のお家などは、ホコリが溜まるスピードが速い傾向にあります。逆に、よく換気をされていて在室人数が少ないお家だと、思ったよりも汚れがゆっくりなこともあります。

私としては「2週間に1回」という数字そのものより、「エアコンを使い始める時期の最初の1回」と「シーズン中盤に1回」の、最低でもこの2回はやっていただくことをおすすめしています。特にこれから冬本番に入っていくこの時期は、エアコンの使用頻度がぐっと上がるタイミングなので、一度フィルターの状態を確認しておくと、この先のシーズンがかなり楽になると思います。

掃除機だけでも、実は十分に効果があります

「水洗いしないと意味がないんじゃないか」と思われる方もいらっしゃるんですが、普段のお手入れとしては掃除機で表面のホコリを吸い取るだけでも、風の通りはかなり改善します。水洗いは月1回程度、普段のケアは掃除機でこまめに、という組み合わせが現実的で続けやすいかなと思います。

掃除機をかける際は、フィルターの外側(室内側)から中心に向かって吸うようにすると、網目の奥に入り込んだホコリをかき出しやすくなります。逆方向にかけてしまうと、ホコリを網目の奥に押し込んでしまうことがあるので、ちょっとだけ意識してみてください。

フィルター掃除は地味な作業ですけど、節電という意味でも、エアコン本体を長持ちさせるという意味でも、効果がはっきり出る部分だと思っています。難しい話ではないので、この週末あたりにサッと確認していただけると、冬のあいだずっと快適に過ごせるんじゃないかなと思います。


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