先週、うちの若手と新設のエアコン工事に入ったんですけど、真空引きの段になった瞬間に手を止めて「ここ、何分引けばいいですか?」って聞いてきたんです。時間だけで済ませようとせず、ちゃんと確認しようとする姿勢が、正直めちゃくちゃ嬉しかったんですよね。
真空引きって地味な工程なんですけど、配管の中に残った空気や水分をしっかり抜いておかないと、冷媒の効きが悪くなったり圧縮機の寿命を縮めたりすると言われています。真夏の忙しい時期ほど「とりあえず時間で回しとけばいいでしょ」ってなりがちなんですけど、そこを丁寧にやるかどうかで、数年後のクレームの有無が変わってくるんじゃないかなと、現場を長くやってきて思います。
個人的には、時間じゃなくて数字で見るクセをつけるのが大事だと思ってます。真空ゲージがちゃんと下がりきっているか、引き終わったあとに数分放置して数値が戻ってこないか。ここまで確認して初めて「真空引き終わりました」って言えるんじゃないかなと。デジタルゲージを使う職人さんも増えてきましたけど、道具に頼りきりじゃなくて、自分の目で数字の動きを追う習慣そのものが技術なんだと思うんです。
職人PRIDEのメンバーと話してても、こういう「誰も見てないところでどれだけ丁寧にやるか」っていう話でよく盛り上がります。お客さんからは見えない工程だからこそ、そこにどれだけこだわれるかが、その職人の本当の腕なんだろうなと。
うちの若手にも、時間じゃなくて数字を見る習慣を、これからもしつこく伝えていこうと思ってます。




