先日、来年にかけて電気代がまた上がる見込みだというニュースを見かけて、正直「またか…」とため息をついてしまいました。うちは仕事柄、お客様から電気代の話を聞く機会がすごく多いので、人ごとじゃないんですよね。今日はそのニュースを見て思ったことを、社長の立場から率直に書いてみようと思います。
ニュースを見たときに最初に浮かんだこと
一番最初に頭に浮かんだのは、正直「またお客様から『どうすれば安くなりますか』って聞かれる回数が増えるな」という、かなり現場寄りの感想でした。何年か前から、電気代の値上げのニュースが出るたびに、工事や点検にお伺いしたときの会話が変わってきているのを肌で感じています。以前は「エアコンの効きが悪いんです」という相談が中心だったのが、最近は「このエアコン、電気代的にはどうなんですか」という質問が、最初の方に出てくるようになりました。
これ自体は悪いことじゃなくて、むしろお客様が自分の暮らしのコストにちゃんと目を向けている証拠だと思うんです。ただ、こちらとしては「安く上がる方法」と「必要な工事・機器を削ってコストを削る」が混同されてしまわないように、説明の仕方には前より気を使うようになりました。
お客様の反応が、少しずつ変わってきている
ここ最近特に感じるのは、買い替えの相談のときに「初期費用は高くても、省エネ性能がいい機種にしたい」というお客様が増えてきたことです。数年前までは「とにかく今より安いもので」という希望が多かったんですが、電気代の値上げが続くにつれて、長い目で見た総コストを考える方が増えてきた印象があります。これは個人的にはすごくいい変化だと思っていて、目先の値段だけじゃなく、何年も使うものだからこそのトータルで考える視点が広がってきているのを感じます。
一方で、「古いエアコンをもう少し頑張らせたい」というご相談も増えています。買い替えるお金をかけるより、今あるものを少しでも長く、効率よく使いたいという気持ちも、当然ながら強くなっているんですよね。この二つの傾向が同時に増えているのが、今の時代らしいなと思いながら現場に出ています。
うちとしてできることを、改めて考えている
こういうニュースを見るたびに、うちの会社としてお客様にできることは何だろうと考え直す機会になります。工事の質を落とさずに、できるだけ無駄のない提案をすること。フィルター掃除のタイミングや、設定温度のちょっとしたコツなど、お金をかけずにできる工夫を、もっと積極的にお伝えしていくこと。地味なことばかりですが、こういう積み重ねが結局はお客様の信頼につながるんじゃないかなと思っています。
社内でも最近、見積もりを出すときに「この機種を選ぶと、電気代的にはこのくらい変わってくる見込みです」という説明を、以前よりも丁寧にするよう心がけています。正直、全部の機種で正確な数字を出すのは難しいんですが、だいたいの傾向だけでもお伝えすることで、お客様が納得して選べる材料になればいいなと思っています。
値上げのニュースと、現場の温度感の差
こういうニュースって、数字だけ見るとピンとこない部分もあると思うんです。「◯%値上げ」と言われても、実際の請求書がどのくらい変わるのかは、使い方や家の状況によって全然違いますから。うちとしては、ニュースの数字よりも、実際にお客様のお宅にお伺いしたときの会話の方が、よっぽどリアルな温度感を教えてくれると思っています。
これから冬本番に向けて暖房を使う時間が長くなる時期なので、きっとまたこのテーマで考えさせられる場面が増えてくると思います。うちができることは限られていますが、現場で感じたことを一つずつ丁寧に拾いながら、お客様にとって損のない提案を続けていきたいなと、改めて思った出来事でした。
自分の家でも、結局いつもの悩みにぶつかる
偉そうに「お客様には丁寧に説明を」なんて書いていますが、自分の家の電気代を見たときは、やっぱり「うわ、上がってるな」って素直に思いました。職業柄、設定温度や風向きの工夫は人よりできているはずなんですが、それでもニュースの通り上がっていくものは上がっていくんですよね。この感覚があるからこそ、お客様の「少しでも安くしたい」という気持ちに、変に偉そうな説明にならずに寄り添えているんじゃないかなと思っています。
うちの事務所でも、暖房をつける時間が増えてくると、スタッフ同士で「今年の冬はどのくらい上がるかな」なんて話が自然と出てきます。お客様と同じ立場で電気代を気にしている分、提案の説得力も変わってくる気がしていて、これは地味ですが大事なことだと思っています。
価格だけじゃない部分も、ちゃんと見てほしい
ただ、値上げのニュースを見るたびに気をつけたいと思っているのは、「安さだけを追いかける提案」にならないようにすることです。電気代が上がるからといって、必要な工事の工程を省略したり、安いだけの機器を無理に勧めたりするのは、結局長い目で見るとお客様の損になってしまうことが多いんです。真空引きをしっかりやる、適切な容量の機種を選ぶ、設置位置を丁寧に検討する。こういう基本をちゃんと積み重ねることが、実は一番の節電対策だったりするんですよね。
ニュースに振り回されすぎず、でもお客様の不安にはちゃんと向き合う。このバランスを取り続けることが、これからうちがやっていくべきことなんだろうなと、今回のニュースを見て改めて感じました。
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