協力業者さんの募集について話していると、「自分はまだ独立して間もないんですけど、それでも大丈夫ですか」と聞かれることがよくあるんです。職人さんの世界だと、どうしても経験年数とか現場数が気になってしまうものだと思うんですけど、うちとしてはそこだけで判断しているわけじゃないんですよね。今日はその辺のリアルな考え方を、できるだけ具体的にお話ししようと思います。
経験年数より、今どこまでできるかを見ている
うちが最初にお話を聞くときに気にしているのは、「独立して何年か」よりも、「今、どういう工事をどこまで一人でできるか」という点なんです。例えば壁掛けエアコンの標準的な新設工事を一人で任せられる方と、まだ先輩について補助的な作業をしている段階の方とでは、お願いできる仕事の範囲が変わってくるのは当然ですよね。年数だけで判断すると、実際にはすごく腕のある若い職人さんを見落としてしまうこともあるので、うちはそこを丁寧に聞くようにしています。
実際に登録してくれた方の中には、独立してまだ1年に満たないという方もいます。その方の場合、最初の面談で「天井埋め込み型はまだ一人で経験がない」とはっきり話してくれたので、最初にお願いする案件は壁掛けタイプの新設工事に絞って、慣れてきたところで徐々に範囲を広げていく、という進め方をしました。無理に背伸びさせるより、できることから積み重ねてもらう方が、結果的にお客様にも安心してもらえる仕事になると思っているんですよね。
逆に、経験年数が長くても、うちの進め方や現場での動き方が合わないと感じる方もいます。だから年数は一つの参考情報でしかなくて、実際に少し話してみて、どんな工事をどんな風にやってきたのかを聞くのが一番確実だと思っています。
面談のときは、資格の有無も確認しますが、それ以上に「どういう現場でどんな役割をしてきたか」を具体的に聞くようにしています。例えば新築の集合住宅で先行配管から携わったことがあるのか、既存住宅の入れ替え工事をメインにやってきたのか、同じ「エアコン工事の経験」といっても内容はかなり違うものなんですよね。そこを丁寧に聞いておくことで、最初にお願いする案件のミスマッチを減らせると思っています。
最初の数件は、こちらも一緒に現場の感覚を確認する
経験が浅い方にお願いするときに限らず、新しく組む協力業者さんには、最初の何件かは担当者が現場の状況を確認しながら進めるようにしています。これは試験のようなものではなくて、どちらかというと「困ったときにどう相談してくれるか」を見ている部分が大きいんです。わからないことがあったときに、黙って自己判断で進めてしまう方よりも、「ここはどうしたらいいですか」と早めに連絡をくれる方の方が、結果的にトラブルが少ないというのが、これまでの経験から感じていることなんですよね。
以前、まだ独立して間もない協力業者さんが、現場で配管の経路が図面と違うことに気づいて、その場で写真を撮って本社に連絡をくれたことがありました。その場で判断せずに一度確認を入れてくれたおかげで、やり直しにならずに済んだんです。経験の浅さそのものよりも、こういう「わからないときに止まって確認する」という姿勢の方が、うちとしてはずっと大事だと思っています。
最初の数件を終えた後は、特別な審査や試験のようなものはなくて、普段のやり取りの中で自然とお願いする頻度や工事の種類が広がっていく、という流れになります。経験が浅いから一生補助的な仕事しかもらえない、ということはなくて、できることが増えていくのに合わせて、任せる範囲も一緒に増えていく感覚です。
研修や同行をお願いすることもある
資格や基本的な技術はもちろん前提として必要ですが、うちのやり方や現場での進め方に不安がある場合は、最初の何件かをベテランの協力業者さんや本社のスタッフと一緒に動いてもらうこともあります。これは強制というより、不安なまま現場に一人で行かせるよりは、一度見てもらった方が安心だろうという考え方からです。本人から「一度同行してもらえますか」と相談があれば、できる範囲で調整するようにしています。
逆に、もう十分に経験があって、一人で問題なく回せるという方には、こちらから無理に同行をお願いすることはありません。本人の技術や経験に応じて、必要な分だけサポートする、というくらいの温度感でいるのがちょうどいいと思っているんですよね。
一番見ているのは、技術よりも「報告の丁寧さ」かもしれない
正直なところを言うと、技術的な巧拙以上に、うちが大事にしているのは現場での報告や連絡の丁寧さなんです。工事が終わった後に、どういう作業をしたか、何か気になる点はなかったかをちゃんと共有してくれる協力業者さんだと、お客様への説明もスムーズにできますし、何かあったときの対応も早くなります。技術は現場を重ねれば伸びていくものですが、報告の姿勢は最初からその人の性格みたいな部分も大きいので、ここは意外と変わりにくいところだと感じています。
だからこそ、経験が浅いことを理由に声をかけるのを迷っている方がいたら、まずは一度話してみてほしいなと思うんです。技術的な部分は一緒に確認しながら進められますし、こちらも最初から完璧を求めているわけではありません。
実際、今では一人で幅広い工事を任せられるようになった協力業者さんの中にも、最初は壁掛けタイプの基本的な新設工事からスタートした方が何人かいます。半年、一年と一緒に仕事をしていく中で、できる工事の範囲が自然と広がっていったという感じで、最初の時点での経験の差はそこまで気にしなくていいんじゃないかと、今では思っています。
経験年数のことも含めて、どんな基準で協力業者さんと組んでいるのか、もう少し詳しく聞いてみたいな、という方は、下のページからお気軽にどうぞ。まずは話を聞くだけでも大丈夫です。











