急に冷え込んできて、今日からいよいよ暖房本格始動、という方も増えてきたんじゃないでしょうか。そんなタイミングでリモコンのボタンを押しても、エアコンが「ウィーン」とも言わずにうんともすんとも言わない…。これ、結構よくあるご相談なんです。いきなり「故障だ、修理依頼だ」と焦る前に、実はご自身で確認できることがいくつかあるので、今日はその辺りを整理してお話しさせてください。
そもそも「電源が来ているか」を確認する
一番多いのが、実はシンプルに電気が来ていないケースです。リモコンの表示自体が消えている、あるいはボタンを押しても画面に何も出ない場合は、まずリモコンの電池を疑ってみてください。単4電池2本で動いているタイプが多いんですが、この電池、数年単位で交換していないお家が実はすごく多いんです。特に、冷房シーズンが終わってから暖房シーズンが始まるまでの数ヶ月間、ほとんどリモコンを触っていなかった、というご家庭だと、知らないうちに電池が切れていることがよくあります。
リモコンの表示は出ているのに本体が反応しない場合は、本体側の電源を疑います。エアコン専用のブレーカーが分電盤の中で落ちていないか、まずチェックしてみてください。分電盤はたいてい玄関の土間収納や洗面所の天井近くにあることが多いです。ブレーカーのスイッチが他と比べて下がっている、あるいは真ん中あたりで止まっているものがあれば、それが落ちている状態です。一度しっかり上げ直してみてください。
それでも反応しない時は、エアコン本体のプラグがコンセントにしっかり刺さっているかも、念のため見ていただきたいです。専用コンセントの裏側は家具の陰になっていることが多く、引っ越しや掃除のタイミングでうっかり抜けかけていた、ということも実はたまにあります。延長コードやタコ足配線で他の機器と電源を共有している場合は、そのコード自体が劣化していて接触が悪くなっていることもあるので、できればエアコンは専用コンセントから直接取るのが安心です。
リモコンは反応するのに本体だけ動かない時
リモコンの画面には「運転中」と表示されているのに、本体のランプも点かず、風も出てこない。こういう場合は、リモコンから本体への信号がうまく届いていない可能性があります。本体の受信部分(たいてい前面パネルの右下あたりに小さな黒い部分があります)に、ホコリが溜まっていたり、家具やカーテンで遮られていたりすると、信号が届きにくくなることがあるんです。意外と見落とされがちなんですが、冬は日差しが室内の奥まで入り込むようになるので、直射日光が受信部に当たって誤作動のような状態になることもあります。
この場合、本体についている「手元スイッチ」や「仮運転ボタン」を使って動くかどうか試してみるのも一つの手です。多くの機種には、リモコンが使えない時のための応急運転ボタンが前面パネルの内側などに付いています。これで動けば、リモコン側の問題である可能性が高くなりますし、これでも動かなければ本体側の問題と考えられます。
ブレーカーが何度も落ちる場合は少し注意が必要
一度ブレーカーを上げて動いたけれど、数分後や数時間後にまた落ちてしまう、という場合は、単純な「電池切れ」や「受信部の汚れ」とは少し話が違ってきます。他の電化製品、特に電子レンジや電気ケトルなど電力を多く使う機器と同じタイミングで使うとブレーカーが落ちる場合は、そのコンセントの回路全体の容量が限界に近いだけ、というケースもよくあります。この場合は使うタイミングをずらすだけで解決することも多いです。
一方で、エアコン単独で使っていても繰り返しブレーカーが落ちる、あるいは「漏電ブレーカー」と書かれたスイッチが落ちている場合は、エアコン本体や配線のどこかに不具合が出ている可能性が考えられます。漏電ブレーカーが落ちるのは、どこかで電気が正常な経路以外に流れてしまっているサインとされていますので、こういう時は無理に何度も電源を入れ直さずに、一度ご相談いただくのが安心だと思います。
分電盤には「安全ブレーカー」「漏電ブレーカー」「アンペアブレーカー(契約容量を見るもの)」と、役割の違う複数のスイッチが並んでいることが多いです。どれが落ちているかによって、原因の見当も少し変わってきます。アンペアブレーカーが落ちている場合は、家全体の使用量が契約容量を超えてしまっただけ、というシンプルな話なことも多いので、まずはどのスイッチが落ちているのかを見てから判断するのがおすすめです。
すぐに連絡した方がいいサインもあります
基本的には「まず電池、次にブレーカー、それから受信部」という順番で見ていただければ、意外と自分で解決することも多いんです。ただ、焦げたような匂いがする、本体から変な煙やホコリのようなものが出ている、ブレーカーを上げてもすぐ落ちてしまうといった場合は、無理に繰り返し試さずにすぐにご連絡いただきたいです。特に長期間使っていなかったエアコンを久しぶりに動かした時は、内部にホコリが溜まっていることも多く、慎重に様子を見ていただくのがいいかなと思います。
うちにご相談いただく時も「電源は入るけど…」「リモコンの表示は出てるんですが…」と、ここまで確認した上でお電話いただけると、こちらも原因の見当がつきやすくて助かります。もちろん、確認してみてよく分からない、面倒だという時は、最初から気軽に聞いていただいて大丈夫です。寒い時期に暖房が使えないのは本当に困ると思うので、そこは遠慮なく頼っていただきたいです。
というわけで、エアコンが反応しない時は、意外と簡単なところに原因があることも多い、というお話でした。この冬も、どうか快適に過ごしていただけますように。
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