朝、庭先や駐車場に出たら、室外機の下に水たまりができていてびっくりした…というご連絡、実はこの時期にもちらほらいただきます。「どこかから水漏れしてるんじゃないか」「配管が壊れてるんじゃないか」って心配になるお気持ち、すごくよくわかるんですよね。でも今日はその不安を、ちょっとだけ軽くできればと思って書いてみます。
室外機から水が出るのは、実はごく普通のことなんです
エアコンって、室内機側で空気を冷やしたり温めたりするときに、どうしても「結露」が発生するんです。冷房運転のときは、室内の空気中の水分が室内機の熱交換器で冷やされて水滴になります。この水はドレンホースという細いホースを通って外に排出される仕組みになっていて、最終的に室外機のまわりや、配管の途中から地面にポタポタと落ちるようになっています。なので「水が出ている=壊れている」ではなく、むしろ「ちゃんと除湿・冷房の仕事をしている証拠」であることがほとんどなんです。
暖房運転のときも、実は室外機側で結露や、場合によっては霜がつくことがあります。これは外の空気から熱を取り込む仕組みの都合上どうしても起きる現象で、霜がついた分を溶かす「除霜運転」というものが自動的に入ります。この除霜運転のときに、室外機の下から急に水がたくさん出てくることがあって、「壊れた!」と驚かれる方が多いんですが、これも正常な動作のひとつです。1時間に一度くらいのペースで、数分間だけ運転音が変わったり、水がどっと出たりするのを指して「おかしい」とご相談いただくことがよくあります。
こんな場合は、念のため確認してほしいポイント
とはいえ、すべての水が「問題なし」というわけでもないので、見分け方も合わせてお伝えしておきますね。まず、水が出ている場所です。室外機の底面や、地面近くの配管から出ているのであれば、先ほどお話しした結露水やドレン排水の可能性が高いです。一方で、室内機側の吹き出し口やカバーの隙間から水が垂れている、天井や壁にシミができている、という場合は話が別で、ドレンホースの詰まりや、設置の傾きによる排水不良が起きているケースがあります。
もうひとつの目安は「量」と「続き方」です。除霜運転によるものであれば、数分から十数分でピタッと止まるのが普通です。逆に、エアコンを止めているのにずっと水が垂れ続けている、あるいは水たまりの量が日に日に明らかに増えている、という場合は、ドレンホースのどこかに虫の巣や落ち葉が詰まっていたり、ホースの先端が潰れていたりすることがあります。このあたりは屋外のホースの出口を目で見て確認できる範囲なので、詰まっていそうな枯れ葉などがあれば軽く取り除いていただくだけで改善することも多いです。
室内側に水のサインが出たときは、早めがおすすめです
室外機まわりの水は基本的に心配しなくて大丈夫なことが多い一方で、室内機側から水が垂れてきたときは、少し注意して見ていただきたいんです。理由は、ドレンホースの詰まりを放置すると、行き場を失った水が室内機の中に溜まって、やがて天井や壁紙にシミを作ってしまうことがあるからです。クロスの張り替えや天井の修繕となると、エアコンの修理よりもずっと手間とコストがかかってしまうことがあるので、「ちょっと天井が湿ってる気がする」くらいの段階で点検を依頼していただくのが、結果的に一番負担が少ない選択だったりします。
弊社でも、最初は「室外機の下が濡れてるだけなんですけど、一応見てもらえますか」というお問い合わせから始まって、実際に見てみたら軽度のホース詰まりだった、というケースはよくあります。詰まりの除去だけで済むことも多いので、「こんな軽い症状で呼んでいいのかな」と遠慮なさらず、気になったタイミングでご相談いただければと思います。
日頃からできる、ちょっとした予防のコツ
室外機の設置場所に落ち葉や砂ぼこりが溜まりやすい環境だと、ドレンホースの出口が詰まりやすくなる傾向があります。年に一度、季節の変わり目くらいのタイミングで、室外機のまわりを軽く掃き掃除していただくだけでも、詰まりのリスクはだいぶ下げられると思います。また、室外機の下に専用の「ドレンパン」や排水用のトレーを設置すると、水たまりそのものを気にしなくて済むようになるので、庭先の水はけが気になる方にはおすすめのひと工夫です。
水たまりを見つけたときにまず思い出していただきたいのは、「場所」と「続き方」のふたつです。室外機まわりで、運転中だけ出ているなら、まずは安心していただいて大丈夫です。その上で室内側に異変がないかだけ、たまに気にかけてもらえると、トラブルを早めに見つけられると思います。
というわけで、水たまりひとつとっても「壊れたサイン」とは限らないという話でした。気になることがあれば、些細なことでも遠慮なく聞いてくださいね。それでは、今日も一日お疲れさまでした。
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