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ブログ, 空調設備


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フロンガスはエアコンでどんな役割を持っているの?

 

こんにちは、八王子の空調設備会社、株式会社ケイズエアシステムです。

エアコンには欠かせないものはいくつもありますが、その中でも特に重要な要素になってくるのが

冷媒(フロンガス)

というもの。

エアコンに詳しくないと、冷媒(主にフロンガス)がどのようなことをしているのか、知らない人も多いと思うんですね。

「冷媒だから、やっぱり空気を冷やすんだろ?」

確かにその通りではあるんですけど、正確に言うとそれは「間違っている」んです。

 

フロンガスの役割を知ると、エアコンの見方もかなり変わってくるんですよね。

あ、だから室内機と室外機があるのか!

と言うことに気がつけます。

今回はフロンガスの役割や、近年になって行われているフロンガス規制について話していきたいと思います。
単純に面白い話になってくると思うので、ぜひ読み進めてみてください!

 

フロンガスのエアコンでのそもそもの役割

エアコンには冷媒、主にフロンガスがその冷媒になってくるんですが、それが必要ということを冒頭でお話ししました。

フロンガスのエアコンにおける役割をすごく簡単に言うと、

空気中の熱を運ぶ

こういった役割を担っています。

 

もう少し詳しくお話ししていくと、エアコンって「冷たい空気」や「暖かい空気」を部屋に送り込んでいると言う風に思いがちじゃないですか。

でも正確に言うとそうではなくて、
冷房なら「熱を吸い取ることで部屋の温度を下げ」暖房なら「熱を外気から吸い取り、それを部屋の中に送り込むことで温度を上げています」

つまり「熱の運搬」によって、部屋の室温を冷たくしたり暖かくしてるんですね。

 

その熱の運搬を行っているのが冷媒、主にフロンガスで、冷媒はエアコンの心臓部分と言っても言い過ぎではないんです。

しかし、フロンガスには後述しますが「環境破壊」に繋がってしまう効果があります。なので扱いには非常に注意しなくてはいけないものなんですね。

近年になってフロンガス規制というものが広がってきていて、「代替フロン」というものが使われていますが、それでもフロンガスと同じように扱いには注意する必要があります。

 

冷媒は配管内を動いている

エアコンには室内機室外機、その2つを繋ぐ配管の主に3つに構造を分けることができますが、冷媒はその配管の中に充填されているものです。

そして室内機、室外機には「熱交換器」というものが備えられていて、冷媒が運んできた熱をそこで降ろしていきます。
イメージ的には「駅のプラットホーム」のような感じで、乗客(熱)を乗せたり降ろしたりして、室内の温度を調節していきます。

冷房の場合は、室内の空気中から熱を運び出し、室外機からその熱を放出することで室内温度を下げます。

暖房の場合は、室外の空気から熱を取り出して、それを室内に運び入れることで温めているんですね。

冷媒(フロンガス)は常に室内機と室外機の間の配管を行き来して、熱をコントロールしています。
エアコンの仕組みについては下の記事でも詳しく話しているの、興味があれば是非読んでみてください。

【関連記事】
エアコンの仕組みについて。冷房や暖房ってどういう風に行われてるの?

 

フロンガス規制法

エアコンの冷媒として使われるフロンガスというものは、地球のオゾンホールを破壊する性質を持っているということが言われています。

1970年代に「オゾンホールの破壊」が問題視されたんですが、その原因の物質として「フロンガス」が挙げられたんですね。

そして1985年の「ウィーン協定」、1987年の「モントリオール議定書」でフロンガスがオゾン層破壊の原因物質とされ、使用が制限されるようになっていきました。

家庭用エアコンでは現在フロンガスは一切使われていません。
業務用エアコンでも徐々にフロンガスは使われなくなってきています。
フロンガス自体は「2020年までには全廃される」予定です。

 

ただフロンガスは冷媒としてあまりに優秀だったので、フロンの代替に何かならないかと考えられ生まれたのが「代替フロン」という呼ばれる冷媒で、ハイドロクロロフルオロカーボン (HCFC)ハイドロフルオロカーボン (HFC)が代替えフロンとして使われています。

HCFCやHFCは、フロンガスに比べてオゾン層破壊の効果は低いと思われて広く使われ始めたんですが、実は両者ともに高い「温室効果」があるということがのちにわかったんです。

要は「温暖化の原因になり得るガス」ということですよね。

フロンガスのようにオゾン破壊の効果は薄いけども、そういった温室効果ガスとしての効果があるということが知られたことで、代替フロンも今後規制されていく可能性はあります。
ただ今は代替フロンのさらに代替となる物質が確立されていないので、しばらくは規制は行われないとは思いますけどね。

専門用語などが多くなってしまったんですが、要は「フロンガスは空気中に放出してはいけない」ということですね。

フロンガスを扱うには「フロンガス取り扱い」という資格が必要になってきて、その資格を持っていないとフロンガスの回収や破棄ができないようになっています。

【関連記事】
エアコン取付の仕事で必須の資格「5つ」をご紹介します【給料アップにもつながる】

 

フロンガスは生活に密接に関わっている

普段の生活ではあまり考えることはありませんが、私たちの生活の中で「冷媒(フロンガス)」というものは実は密接に結びついているんですよね。

エアコンというものは、フロンガスが無いと成り立たない家電です。
あとは「冷蔵庫」なども、フロンガスが使われている典型的な家電です。ただフロンガス規制以降は代わりのものが使用されていますけどね。

フロンガスについて知ると、

自分たちの生活はちょっとしたことで大きく変わる可能性があるんだな

ということに本当気がつけるんですよね。

冷媒というものがこの世からもし消えてしまったら、エアコンも無くなるし冷蔵庫も使えなくなるわけなので、些細なことで人の生活なんて一変してしまうんだなと感じられます。

何も考えずびエアコンを使って「快適だなー」と思うのではなくて、どういう仕組みでエアコンは機能しているか知るだけでも、色々な見方が変わってきますね。

 

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