こんにちは、八王子の空調設備会社、株式会社ケイズエアシステムスタッフです。
空調設備の仕事をする中で、
「一人親方になって個人で仕事をしていきたい」
と感じる時があると思います。
会社に属しているとどうしても収入面で制限があったり、その会社のやり方に合わせなければいけないわけですが、一人親方になれば会社に縛られるということがなくなり「自分のやりやすい形」で働けるようになります。
より年収を増やしたいのなら仕事を増やし、そこまで年収はなくとも比較的自由のある日々を過ごしたいというなら現場の仕事を減らしてみたり。
自分自身の裁量で労働量や年収をある程度コントロールすることができるのが一人親方の魅力ですね。もちろん、責任なども生まれてくるわけですが。
今回の記事では、一人親方になろうと考えているという方へ、
「一人親方になる前に準備しておくこと」
ということでお話ししていきたいと思います。
まだ一人親方になるつもりはない、という方もこれからなりたいと思う時が来るかもしれないので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
一人親方に必要なこと1:車と工具を用意する
まず一人親方になる上で必要になってくるのが
「車」
「工具」
です。
会社に属している時というのは、ほとんどの場合「会社所有の車や工具」を使っていると思います。会社の経費で、購入したものだと思うんですね。
一人親方として独立する際にはやはりそれを会社側に返却する必要があります。
「一人親方になる祝いだ!持っていけ!」
みたいな太っ腹な会社ももしかしたらあるかもしれませんが(笑)
返却することになる、ということは頭に入れておいたほうがいいかもしれません。
一人親方になることを決意したら、車と工具の購入費用をあらかじめ用意しておくのが良いですね。
使うものに関しては、これまで使用していたものと同じものを用意する、という形で大丈夫です。
空調設備の仕事なら、車はハイエースやキャラバンなどですね。
工具も、腰道具などを用意しておくと良いでしょう。
一人親方になってもやる仕事自体は変わらないので、これまで仕事に使っていたものを用意する準備をしておく、ということが大切です。
一人親方に必要なこと2:事務所を用意する
一人親方をしていくためには、事務所というものが必要になります。
後述しますが、建設業の許可を得るためには「営業所」が必要になってきます。
営業所といっても本格的なオフィスを用意しなければいけない、ということではなくて普通のマンションの一室であるとか、一人親方であればそういう部屋を営業所にしてしまえば良いですよね。
今住んでいる家を事務所にしてしまっても良いし、新しく業務専用の部屋を借りる、ということもありです。
その辺りは費用と相談、ということになってくると思いますね。
一人親方に必要なこと3:資格を取得しておく
これはこちらの記事でも詳しくお話ししているんですけど、
⇨ 空調設備の仕事で独立するために絶対に必要な「4つの要素」とは?
一人親方になるためには、ぜひ取得しておきたい資格というものがあります。
最優先で取得したいのが、「1級、2級管工事施工管理技士」です。
一人親方として独立をして現場仕事を行なっていくためには、「建設業の許可」を得る必要があります。
その建設業の許可を得るための条件として、
「専任技術者を営業所ごとに常勤で置いていること」
というものがあるのですが、専任技術者になるためには「1級、2級管工事施工管理技士」の資格が必要になります。
一人親方になる頃には経験も十分に積んでいて資格も比較的スムーズに取りやすい状況になっている場合が多いと思うので、あまり心配する必要はないと思いますね。
上記の条件の他にも、建設業の許可を得るには以下の条件を満たすことが必要になってきます。
・経営業務の管理責任者が常勤でいること
・請負契約に関して誠実性を有していること
・請負契約を履行するに足る財産的基礎又は金銭的信用を有していること
・欠格要件に該当しないこと
・建設業を営む営業所を有していること
経営業務の管理責任者は、自分で受け持ってしまっても良いし、役員経験などがある人を雇ってしまう、ということでも良いと思います。
建設業の許可を取得することができれば、本格的に空調設備業の一人親方としての仕事をスタートさせる準備が整います。
一人親方に必要なこと4:人脈をあらかじめ作っておく
一人親方として空調設備の現場仕事をしていくためには、当然ですが仕事を自分で取っていく必要があります。
会社の一員として働いている場合は、会社から「この現場行ってきて」と言われたところに行けば良いわけですが、一人親方として独立するとなるとそうもいきません。
一人親方になる際に意識しておきたいのが、「あらかじめ人脈を作っておく」ということです。
空調設備の現場で働いていく中で、様々な会社の方とコミュニケーションを取る機会があると思いますが、そこでつながりを作っておくんです。
しっかりコミュニケーションを取って、仕事もきっちりこなせば悪い風には絶対に思われません。
そして一人親方になる際に、
「実は近々一人親方として独立しようと思っていまして・・・。
もし現場があれば紹介していただければ嬉しいです」
という旨を連絡して見るんですね。
すると以前の現場で信頼関係を構築できていたのなら、じゃあお願いしようかなと思ってくれる人も必ず出てきます。
今会社に属して空調設備の現場で働いているのなら、「人と信頼関係を構築して人脈を作っていく」ということを意識して働くと、その先へかなりプラスに働いてきますね。
あと必要なのは覚悟だけ
これまで会社に属して働いてきた場合、会社を離れて一人親方になることに対してものすごい不安やプレッシャーを感じるかもしれません。
会社を辞めるということほど、自分の身の回りの環境が変わることもあまりありませんからね。不安を感じるのが普通です。
ですが、しっかりとこれまで空調設備の現場で経験を積んできて、「一人親方になりたい!」という思いがしっかり自分の中であるんだとしたら、一人親方になってもまず大丈夫なんです。
とにかく必要なのは、「覚悟」ですね。
途中で諦めずに一人親方を続ける、またはその先の会社を興すということなど、最終的な目標は人それぞれ違ってくるとは思いますが、覚悟を持って突き進んでいけばうまくいく可能性はかなり高まります。
「独立」と聞くと少し尻込みしてしまうかもしれないんですが、実は独立するということは珍しいことでもなくて、今日本には個人で働く「フリーランス」という形で仕事をしている人の人数が「1000万人以上」いると言われています。
つまり10人に1人が会社に属さずに働いている、ということですね。
また中小企業の数も、中小企業庁のデータで「380・9万社」という数字も出ています。想像以上に会社を離れて働いたり会社を興す、ということは身近なことなんですね。
必要なのは本当に「覚悟だけ」だと思います。
その覚悟ができた人が、自分の働きやすい形で働ける環境を手に入れることができますね。
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