秋冬用の作業着に衣替えする時期、地味だけど毎年悩むという話

秋冬用の作業着に衣替えする時期、地味だけど毎年悩むという話

朝、現場に向かう車の中でヒーターに手が伸びるようになってきました。うちの会社では毎年このタイミングで、職人たちの作業着を夏用から秋冬用に切り替えていくんですが、これが毎年地味に悩ましいんです。エアコンの話ではないんですが、現場を支えている小さな道具の話として、今日は「作業着の衣替え」について書いてみようと思います。

目次

なぜこの時期に切り替えが必要なのか

エアコンの取り付け工事は、屋外での高所作業や室外機の設置、配管の露出配管工事など、外での作業が多い仕事です。夏場は熱中症対策で通気性重視、涼しさ重視の作業着を選ぶんですが、朝晩の気温が下がってくると、今度は逆に「体を冷やさない」ことが大事になってきます。特に脚立の上での作業や、天井裏に潜っての配管作業は、体が動かない時間も長いので、思っている以上に体温が奪われるんですよね。

ただ、面白いのが、日中はまだ汗ばむくらい暑い日もある、という点です。うちの現場では朝は上着を着て、昼過ぎには脱いで、また夕方には着る、みたいなことが普通にあります。だから完全に「冬用」に切り替えるというより、脱ぎ着しやすい、重ね着で調整できる作業着を選ぶのが、この時期のコツだと思っています。実際、去年は一気に厚手のものに切り替えてしまって、10月に入ってから暑さのぶり返しに苦労した、という失敗もありました。今年はその反省を踏まえて、薄手のアウターと着脱しやすいベストを組み合わせる形にしています。

生地選びで毎年頭を悩ませるポイント

これが一番悩むところなんですが、厚手にしすぎると、配管をつなぐ細かい作業や、狭い天井裏での動きが窮屈になってしまうんです。逆に薄すぎると、外での待機時間に冷えてしまう。うちでは結局、中に着るインナーで温度調整をして、アウターは動きやすさ優先の薄手のものを選ぶ、というスタイルに落ち着いています。

あと、意外と大事なのが「濡れた時の乾きやすさ」です。この時期は雨も多くなりますし、汗をかいた後に急に体が冷えることもあるので、速乾性のある生地かどうかは毎年カタログを見比べて確認しているポイントです。正直、去年良かった生地が今年は廃盤になっていたりして、毎年ゼロから選び直すような感覚もあります。おまけに職人によって「暑がり」「寒がり」の差もかなりあって、全員に同じものを支給すればいいという話でもなく、結局は数種類を用意して選んでもらう形に落ち着いています。予算のことを考えると全員分を毎年一新するわけにもいかないので、去年のものをまだ着られる職人と、今年新調する職人が混在するのも、うちくらいの規模の会社だとよくある話だと思います。

色や見た目も、実は現場の信頼感に関わってくる

以前にも作業着の色について書いたことがあるんですが、季節が変わるとまた話が違ってきます。秋冬は日照時間が短くなるので、夕方の現場だと暗めの色の作業着は少し見えにくくなることがあるんです。特に道路に面した現場での室外機作業なんかは、視認性も安全のうちだと思っていて、反射材が入ったものを選ぶようにしています。

見た目の清潔感という点でも、寒くなってくると汚れが目立ちにくい色を選びがちなんですが、うちではあえてそこを崩さないようにしています。お客様のお宅に伺う仕事なので、季節が変わっても「きちんとしている」という印象は変えたくない、というのが正直なところです。汚れが目立つ分、逆に「ちゃんと洗って手入れしている会社なんだな」と感じていただけることもあるようで、そこは意外な発見でした。玄関先でご挨拶する数十秒の間に、お客様はけっこう作業着まで見ているものだと、この仕事を長くやっていて実感しています。

若手との会話から見える、作業着に対する温度差

面白いのが、若手の職人たちと作業着の話をしていると、僕らの世代とは選ぶ基準が結構違うことです。若手は機能性ウェアやアウトドアブランドの技術を取り入れた作業着に詳しくて、「これ、登山用のブランドが出してるやつなんですけど」みたいな話をよく聞かせてくれます。正直、僕が現場に出ていた頃とは比べ物にならないくらい、選択肢が増えているなと感じます。

とはいえ、最終的にみんなが選ぶ基準は「動きやすさ」と「安全性」に落ち着くのが面白いところです。デザインがどれだけ良くても、脚立の上でポケットに引っかかったり、配管作業の邪魔になったりするようなものは、結局現場では選ばれません。世代が違っても、現場が求めるものは変わらないんだなと、こういう会話をするたびに思います。逆に僕がいいと思って勧めたものが、若手からは「動きにくいです」とあっさり却下されることもあって、そういうやり取り自体が毎年ちょっと楽しみでもあります。

こういう衣替えの時期になると、うちでは古い作業着をすぐに処分せず、雑巾にしたり、汚れてもいい現場用のストックとして残しておく職人も多いです。長年着た作業着には、その人なりの馴染み方があって、なかなか捨てられないんだと思います。新しいものに袖を通すたびに、また今シーズンも怪我なく無事に乗り切ってほしいな、と社長としては地味にそんなことを願っています。

作業着ひとつでも、毎年こうして地味に悩みながら選んでいます。派手な話ではないんですが、現場の快適さや安全は、こういう小さな積み重ねでできているんだと思っています。


🔧 空調・エアコン工事の協力業者を募集しています
ケイズエアシステムでは、一緒に働いていただける協力業者様を募集中です。詳しくはこちらをご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

空調設備職人のための会員制コミュニティ

空調設備業に携わる法人様・個人事業主様へ。

日々の現場業務や、事業のステップアップに活用できる
会員制コミュニティ「職人PRIDE」をご用意しました。

登録・年会費は無料で、以下の限定コンテンツをご利用いただけます。

  • 実践的スキルアップ講習を会員特別価格で受講
  • 現場で役立つ「会員限定テクニック動画」が見放題
  • 補助金や格安機器情報のいち早い「先行配信」
  • 全国の職人と繋がる「会員PR・ブログ機能」

技術を磨き、ビジネスを成長させる場としてぜひご活用ください。
サービスの詳細や無料登録につきましては、公式HPよりご確認いただけます。

目次