エアコンの暖房を使い始めたら室外機に霜が…実は壊れてないことが多いんです、という話

エアコンの暖房を使い始めたら室外機に霜が…実は壊れてないことが多いんです、という話

朝晩がすっかり涼しくなってきて、そろそろ暖房でエアコンを使い始めたというお客様も増えてきました。そんな中で毎年この時期に必ずいただくお問い合わせが「室外機に霜がついてるんですけど、これ壊れてますか?」というものなんです。先日も「白い塊がびっしりついてて、これ絶対壊れてますよね」とかなり心配された様子でお電話をいただいたんですが、結論から言うと、ほとんどの場合は故障じゃありません。今日はその理由と、逆に注意した方がいいケースについて、現場目線で書いていこうと思います。

目次

暖房中に室外機が真っ白になるのは、実は”当たり前の動き”なんです

エアコンの暖房は、室外機が外の空気から熱を集めて、それを室内機から放出するという仕組みで動いています。冬場の冷たく湿った空気から熱を取り込むと、室外機の熱交換器(あの網目状の部分)がどうしても外気より冷たくなってしまって、そこに空気中の水分が霜となってくっついてしまうんです。特に気温が低くて湿度が高い日の朝方なんかは、霜がつきやすい条件がそろってしまうんですよね。

なので、室外機の表面がうっすら白くなっているくらいなら、まず心配しなくて大丈夫だと思います。実は霜がつきやすいのは真冬のキンキンに冷え込んだ日よりも、外気温が2〜7度くらいで湿度が高い、いわゆる「肌寒くてしっとりした日」だと言われています。真冬になるほど空気自体が乾燥してくるので、意外と晩秋から初冬にかけてのこの時期が一番霜がつきやすいタイミングだったりするんです。エアコンって本当によくできていて、霜がついたことをセンサーがちゃんと感知して、自動で溶かす動きに切り替えてくれます。それが次に説明する「霜取り運転」というものです。

運転が急に止まったり、白い湯気が出たりするのも「霜取り運転」のサインです

霜が厚くなってくると、エアコンは自動で「デフロスト運転(霜取り運転)」というものを始めます。これは室外機の中で冷媒の流れを一時的に逆にして、霜を内側から溶かすという仕組みなんです。この間、数分間は室内機からの温風が止まって、代わりに冷たい風がちょっとだけ出たり、送風が完全に止まったりすることがあります。「あれ、止まった?」って焦って電源を切ってしまう方もいらっしゃるんですが、そこはそのまま待っていただいて大丈夫です。

あわせて、室外機のまわりから白い湯気のようなものがふわっと出てくることもあります。これも霜が溶けて水蒸気になっているだけで、火事の煙とはまったく別物です。霜取り運転はだいたい数分から十数分程度で終わって、また通常の暖房運転に自動で戻っていきますので、慌てずに見守っていただければと思います。

「これはさすがに様子がおかしいかも」という見極めのラインもあります

とはいえ、なんでもかんでも「霜取り運転だから大丈夫」というわけではないんです。例えば、霜取り運転が終わったはずなのにいつまでも温風が出てこない、室外機のファンが「ガラガラ」「キーキー」と明らかに異音を立てている、霜というより氷の塊のようにガチガチに凍りついてしまっている、こういった場合は本当に不具合が起きている可能性があります。

あと個人的に気にしていただきたいのが、室内側からの水漏れです。室外機の霜取りで水が出るのは正常な現象ですが、室内機側の吹き出し口やその下の壁から水がぽたぽた垂れてくる場合は、ドレンホースの詰まりなど別の原因が疑われます。これは霜取り運転の話とは切り分けて考えていただいた方がいいと思うので、そういう時は一度点検のご相談をいただければと思います。実際に伺ってみると、原因は霜とはまったく関係なく、フィルターの目詰まりだったり、配管まわりの保温材が劣化していたりすることも多いので、電話口だけで判断せずに一度見せていただけると助かります。

暖房シーズン本番の前に、室外機まわりでやっておくといいひと手間

霜がつくこと自体は防ぎようがないんですが、霜取り運転がスムーズにいくかどうかは、室外機まわりの環境で結構変わってくるんです。例えば室外機のすぐ前に物を置いていたり、枯れ葉やゴミが吸込口に詰まっていたりすると、風の通りが悪くなって霜取りに時間がかかったり、暖房の効きそのものが悪くなったりします。この時期のうちに一度、室外機の周りを掃いて、風の通り道を確保しておくのをおすすめします。

雪が積もりやすい地域では、室外機に専用の雪除けカバーをつけるという方法もあると言われています。八王子のあたりだとそこまで神経質になる必要はないかなと思いますが、室外機の下に台を置いて霜や落ち葉で吸込口が埋もれないようにしておくだけでも、冬場の安定した運転につながるはずです。あわせて、フィルターにホコリが溜まったままだと室内機側の熱交換の効率も落ちてしまうので、暖房を本格的に使う前に一度掃除しておくと、霜取り運転の頻度そのものを減らすことにもつながると思います。

それと意外と見落とされがちなんですが、室外機の設置場所そのものも霜のつきやすさに関わってきます。北向きで日当たりが悪く、なおかつ風の通り道になっているような場所は、どうしても他より冷え込みやすくて霜がつきやすい傾向があるんです。今すぐ設置場所を変えるのは難しくても、簡易的な風よけを設けるだけで霜取り運転の回数がだいぶ落ち着いたというケースもあるので、毎年霜が気になるという方は一度ご相談いただければと思います。

というわけで、暖房中に室外機が白くなったり、一瞬運転が止まったりするのは、エアコンがちゃんと仕事をしている証拠だったりします。ただ、氷がガチガチについていたり、異音がしたり、室内側から水漏れがあったりする場合は遠慮なくご連絡ください。これからどんどん寒くなっていく季節、うちのエアコンで安心して過ごしてもらえたら嬉しいです。


🔧 空調・エアコン工事の協力業者を募集しています
ケイズエアシステムでは、一緒に働いていただける協力業者様を募集中です。詳しくはこちらをご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

空調設備職人のための会員制コミュニティ

空調設備業に携わる法人様・個人事業主様へ。

日々の現場業務や、事業のステップアップに活用できる
会員制コミュニティ「職人PRIDE」をご用意しました。

登録・年会費は無料で、以下の限定コンテンツをご利用いただけます。

  • 実践的スキルアップ講習を会員特別価格で受講
  • 現場で役立つ「会員限定テクニック動画」が見放題
  • 補助金や格安機器情報のいち早い「先行配信」
  • 全国の職人と繋がる「会員PR・ブログ機能」

技術を磨き、ビジネスを成長させる場としてぜひご活用ください。
サービスの詳細や無料登録につきましては、公式HPよりご確認いただけます。

目次