「かやま社長のとこにお願いする前に、実は2社くらい見積もり取ってて」って、お客様からたまに申し訳なさそうに言われることがあるんです。全然気にしなくていいのになあと思いつつ、せっかくなので今日はその「相見積もり」について、僕が普段どう考えているかを正直に書いてみようと思います。
相見積もりを取られること自体は、まったく嫌じゃないんです
まず大前提として、相見積もりを取ること自体、僕は全然悪いことだと思っていません。むしろお客様からすれば当たり前の権利だと思うんですよね。エアコン工事って安い買い物じゃないですし、業者によって金額も対応も結構バラバラなので、比べてみたくなる気持ちはすごくよくわかります。
むしろ僕が困るのは、比べもせずに「なんとなく近所だから」「なんとなく安そうだから」で決めてしまって、後で「思ってたのと違った」ってなるパターンなんです。それなら最初にちゃんと比較してもらって、納得した上でうちを選んでもらうほうが、僕らにとってもお客様にとってもいい結果になると思っています。
ただ「金額だけ」で決めると、あとで損することがあるという話
とはいえ現場を長くやっていて思うのは、相見積もりを「金額の一番安いところ」だけで決めると、たまに痛い目を見るケースがあるということです。エアコン工事の見積もりって、実は「何が含まれていて何が含まれていないか」が業者によって全然違うんですよね。
よくあるのが、配管の長さや高所作業の追加料金、既存エアコンの取り外し・処分費なんかが「別途」扱いになっていて、工事当日になって「あれ、思ってたより高い」となるパターンです。安い見積もりを出す業者さんが全員そうというわけでは決してないんですが、極端に安い金額の裏には「後から追加請求する前提」だったり、「真空引きの時間を削って作業時間を短くしている」だったりすることが、正直あります。真空引きを省略されると数年後に効きが悪くなるという話は前にも書いた通りで、目に見えない部分ほど手を抜かれやすいんです。
逆に、相見積もりで「ちゃんとした業者」を見分けるコツ
じゃあどうやって見分けるのという話なんですが、僕がお客様におすすめしているのは、見積書の中身を細かく聞いてみることです。「この金額に配管カバーは含まれてますか」「この階だと高所作業になりますか、別料金ですか」と、ちょっと具体的に聞いてみると、答え方で結構わかります。
ちゃんとした業者ほど、聞かれる前から「うちはここまで込みです、これ以上は追加になります」と先に説明してくれることが多いです。逆に、聞いても曖昧にはぐらかされたり、「現場を見てみないとわからない」の一点張りだったりする場合は、ちょっと注意したほうがいいかもしれません。現地調査をちゃんとしてくれるかどうかも、実は大事な判断材料になると思います。図面や電話だけで金額を決めてしまう業者さんより、実際に家の中と室外機の設置場所を見た上で見積もりを出してくれる業者さんのほうが、当日の「言った言わない」トラブルが少ない印象です。
うちが相見積もりのときに、実際に大事にしていること
正直に言うと、うちも相見積もりで負けることは普通にあります。それはそれで仕方ないと思っていて、無理に値段を合わせにいくことはしないようにしています。値段だけ合わせて中身の質を落としてしまったら、結局お客様にとっても、うちの職人にとっても、いいことがないと思うからです。
その代わり、見積もりを出すときは「何にいくらかかっているか」をできるだけ細かく書くようにしています。工事費、部材費、追加になりうる条件、全部込みで見てもらった上で、うちを選んでもらえるならそれが一番嬉しいですし、他の業者さんを選ばれても、それはお客様がちゃんと比較検討した結果なので、それでいいと思っています。あと個人的には、相見積もりのお客様に対して他社の悪口を言うのだけは絶対にやらないと決めています。同業者への文句を言う業者より、自分の仕事の話をちゃんとしてくれる業者のほうが、たぶんお客様も信用できると思うんですよね。
相見積もりって、比べられる側からするとちょっと緊張する場面ではあるんですけど、お客様が納得のいく選択をするための大事なプロセスだと思っています。もし見積もりを取っていて「これって普通なのかな」と迷うことがあったら、うちに関係なく気軽に聞いてもらえたら、知ってる範囲でお答えしますので、遠慮なく聞いてください。
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