お盆前のこの時期、事務所でお昼ご飯を食べながらなんとなくテレビをつけたら、ちょうど甲子園の開会式をやっていました。真夏のグラウンドにびしっと整列する球児たちを見ていたら、なんだかうちの現場と重なる部分が多くて、柄にもなくじーんとしてしまったんです。今日はそんな、ちょっとゆるい話を書いてみようと思います。
灼熱のグラウンドと工事現場、実は「休み方」がよく似ている
テレビで解説の人が「今日は暑さ指数が高いので、給水タイムを長めに取ります」と話していて、思わず「うちと同じことやってる」と一人でうなずいてしまいました。うちも数年前、35℃を超える日に若い作業員が現場でふらついたことがあって、それ以来「1時間作業したら15分は必ず休む」「水は最低2本、できれば経口補水系のタブレットも持たせる」というのを、暑い時期の決まりごとにしています。最初は「そんなに休んで工期は大丈夫なのか」と思われるかもしれませんが、体調を崩して丸1日休まれるほうがよっぽど工期には響くので、結局はこのやり方が一番効率がいいんです。
もうひとつ似ていると思うのが、「しんどい」と自分から言い出しにくい空気があることです。球児がベンチに「大丈夫です」と言い張ってしまうのと同じで、うちの若手も入ったばかりの頃は、暑くてもなかなか弱音を吐きません。なのでうちでは、本人が言い出すのを待つんじゃなくて、先輩のほうから「顔赤いけど大丈夫か」「ちょっと日陰で休め」と先回りして声をかけるようにしています。これは口で言うより、現場でずっと続けることでしか根付かないルールだと思っています。
あと地味に効いているのが、朝礼のときにその日の最高気温と暑さ指数を必ず読み上げることです。数字で言われると「今日は本当に危ない日なんだ」というのが伝わりやすくて、ベテランでも自然と休憩を多めに取るようになります。感覚だけに頼らず、数字を共有するというのは、真空引きの数値を毎回記録するのと同じくらい、うちでは大事にしている習慣です。
ベンチで支える選手たちと、現場で若手を支える先輩たちの話
中継のアナウンサーが、控え選手がベンチから声を張り上げて応援している様子を映していて、それを見ながら思い出したのが、うちの新人教育のやり方です。うちでは入社後の3か月間、必ず一人の先輩とペアを組ませて、毎日ではなくても週に1回は「今週どうだった」と5分だけでも振り返りの時間を作るようにしています。これは技術を教えるためというより、困ったときに「聞いていいんだ」と思ってもらうための時間だと思っています。
実際、半年前まで真空引きの数値を読むのに毎回先輩を呼んでいたスタッフが、この夏、ひとりで最初から最後まで工事を任せられるようになりました。本人にどう変わったか聞いたら、「怒られなかったのが大きかった」と言っていて、なるほどなと。技術を叩き込むよりも、小さくできたことを積み重ねて自信をつけてもらうほうが、結果的に成長が早いんだと、あらためて教えられた気がします。
応援してくれる人がいるから頑張れる、というのはお客様も一緒
スタンドの応援団を見ていて思うのは、選手だけでなく応援する側も一緒になって戦っているんだなということです。うちで言うと、これは間違いなく「口コミ」や「リピートしてくださるお客様」に近いものがあります。先日も、工事から1年ほど経ったお客様から「あの時つけてもらったエアコン、今年も快調です、ありがとう」というだけの電話をいただいたことがあって、それを担当したスタッフに伝えたら、その日一日ずっと機嫌が良かったんです。広告をどれだけ出すより、そういう一本の電話のほうが、うちのスタッフを本気で頑張らせてくれるんだと思います。
だからこそ、金額の大きい工事も、フィルター1枚の交換みたいな小さな作業も、同じ丁寧さでやろうと決めています。八王子という土地は思ったより人のつながりが濃くて、ちょっとした対応の良し悪しが近所で伝わるんです。派手な宣伝より、一件一件をきちんと終わらせることが、結局はいちばんの営業活動になっていると、この仕事を続けるほど実感しています。
お客様からいただく声で意外と多いのが、工事そのものより「靴を脱ぐときに揃えてくれた」「養生がきれいだった」といった、作業の腕とは直接関係ない部分の感想だったりします。技術は当然しっかりやる前提として、そういう細かい振る舞いこそが「また頼みたい」と思ってもらえるかどうかの分かれ目になっているんだと思います。
大会が終わる頃、うちの夏の山場も少しずつ落ち着いてくる
毎年の感覚として、甲子園が閉幕して、お盆の慌ただしさが一段落する頃から、うちにかかってくる電話の中身がすこしずつ変わってきます。「今すぐ壊れて困っている」という緊急の修理依頼から、「秋に向けてフィルターを見てほしい」「効きが悪い気がするから点検してほしい」という余裕のある相談に、少しずつシフトしていくんです。この切り替わりのタイミングを見極めて、無理なく人員を配置し直すのも、社長としての大事な仕事だと思っています。
実はうちでは、決勝戦は現場が落ち着いている限り、休憩室のテレビでスタッフと一緒に観るのが小さな恒例行事になっています。今年も大会が終わったら、この暑い夏を乗り切ってくれたスタッフに、ちょっといいものでも差し入れしようかなと考えています。
球児たちのひたむきな姿を見ていたら、こちらまで背筋が伸びる思いがしました。うちのスタッフも、目立たないところで毎日汗をかきながら、お客様の快適な夏を支えてくれています。皆さんの家のエアコンも、この夏をしっかり乗り切れるように、気になることがあればいつでもお気軽にご相談くださいね。
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