エアコンの室外機を見に行ったとき、「ファンが回ってないんですけど、壊れてますか?」と聞かれることがあります。外から眺めているだけだと、どうしても心配になりますよね。ただ、回っていないからといって、すぐに故障とは限らないんです。今日は、その見分け方の話を書いてみますね。
運転中なのに回っていないように見えるのは、止まる条件が揃っているからかもしれません
室外機のファンは、いつも全速力で回り続けているわけではありません。冷房や暖房の負荷が小さくなると回転数が落ちたり、一時的に止まったりする制御が入ることがあります。特に夜間や、春秋の過ごしやすい日は負荷が軽くなるので、ゆっくり回っていて目で追いにくいこともあるんです。
よくあるのが、遠目に見ると止まっているように見えるのに、近づくと風を感じるというパターンです。ですから、まずは室内機の吹き出し口に手をかざして、ちゃんと風が出ているかを確かめてみてください。室内機から冷たい風、あるいは温かい風がしっかり出ていれば、室外機の回転が落ち着いているだけという可能性がかなり高いです。風の強さは、いつもと比べて極端に弱くないかを基準にしてみてください。普段の勢いを覚えておくと、いざというときの判断がずっと楽になります。
自分で確認してほしいのは、風・周り・ファンの3か所です
1つ目は、先ほどの風の確認です。運転ランプが点いていて、室内機から風が出ているかどうか。ここが問題なければ、ひとまず慌てなくても大丈夫なことが多いです。
2つ目は、室外機の周りに物が置かれていないかです。段ボールや植木鉢、自転車、物置の板などが近くにあると、空気の出入りが妨げられて、室外機が無理をしやすくなります。特に吹き出し口の前にモノがあると、熱がこもって動きが不安定になることもあるんです。ベランダの隅に物を寄せているお宅では、ここが原因だったという話もよく聞きます。室外機のすぐ横に物置を置いたら、風が抜けにくくなってしまったというケースも聞くことがあります。置く場所を変えるだけで落ち着くことも多いので、設置後に家具や荷物を増やしたときは、一度室外機の周りを見直してみてくださいね。
3つ目は、ファンの周りに落ち葉やビニール袋、鳥の巣材などが絡まっていないかです。カバーの隙間から覗いて見える範囲であれば、確認するのは問題ありません。ただし、カバーやファンを外すような作業は危ないので、絶対にやらないでください。電源を切ったうえで目で見るのも、中の部品には触れず、見える範囲にとどめてくださいね。
業者さんを呼んだほうがいいのは、音や匂い、ブレーカーのサインが出たとき
逆に、次のような場合は点検をお願いしたほうが安心です。室内機は動いているのに室外機だけが完全に止まったままで、冷えも暖まりもしない場合。ファンのあたりから「ガリガリ」「キーン」といった異音がずっと続いている場合。運転するたびにブレーカーが落ちる、焦げたようなニオイがする、といった場合です。
これらは、ファンモーターやコンデンサーなど、電気まわりの部品が関係していることがあります。素人がいじって直すような場所ではないので、無理に触らず、運転を止めて相談してもらうのが一番安全です。「ファンが回らないのに電源だけ入っている」状態が続くと、モーターに負担がかかり続けるとも言われています。気づいた時点で早めに声をかけてもらえると、修理の内容も軽く済むことが多いんです。お電話をいただくときは、「いつから」「どんな音がしているか」「運転を始めた直後か、しばらくたってからか」を覚えている範囲で教えてもらえると、状況がすぐにイメージしやすくなります。メモを取っておく必要はありませんが、ざっくりでも伝えてもらえると助かります。
回っていないのに効かない、という場合は室外機の周りと室内機の両方を見てみる
意外に多いのが、ファンは回っているのに効きが悪いと感じるケースです。室外機のまわりに熱がこもって、熱交換がうまくいっていないと、ずっと運転しているのに冷えない、暖まらないと感じやすくなります。こういうときは、室外機の周囲に少し余裕を持たせてあげるだけで、効きが戻ったという話もあります。
もう一つ見てほしいのが、室内機のフィルターです。フィルターにホコリが詰まっていると、室内機から出る風の量が落ちてしまい、「効いていない」と感じやすくなります。ファンのことだけで判断せず、室内機の風の強さや、設定温度と実際の温度のずれも合わせて見ると、原因が見えてくることがあるんです。たとえば、設定温度を極端に下げたり上げたりしていないか、窓から強い日差しが入り込んでいないかも、体感の効きに大きく影響します。こうした条件を並べてみると、「機械の問題」なのか「環境の問題」なのかが見分けやすくなるんです。
ただ、これも必ずこれが原因、と言い切れるものではないので、まずは一つずつ確かめてみるくらいの気持ちで試してもらえたらと思います。
外から見て「回ってない!」と焦る気持ちは、本当によくわかります。まずは室内機から風が出ているか、室外機の周りに物がないか、この2つを見てもらえれば、慌てなくて済むことも多いです。それでも気になるときは、遠慮なく声をかけてください。電話だけで様子を聞くこともできますし、必要であれば現場で一緒に見てお話しすることもできますから。
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