フィルターをちゃんと掃除してるのに電気代が高い気がする…実は見直すべき場所は他にあるんです、という話

フィルターをちゃんと掃除してるのに電気代が高い気がする…実は見直すべき場所は他にあるんです、という話

「フィルター掃除もやってるし、設定温度も我慢して高めにしてるんですけど、電気代が全然下がらないんです」というご相談、うちにもけっこう来るんですよね。実はこれ、あるあるなんです。フィルター掃除は大事なんですが、それ一本だけで節電しようとすると、けっこう頭打ちになっちゃうことが多いんです。今日は「フィルター以外に見るべきところ」を、現場の感覚も交えてお話しします。

目次

フィルター掃除の「頻度」、実はそれだけでは足りません

フィルターにホコリが詰まると風の通りが悪くなって、同じ涼しさ・暖かさを出すのに余計な電気を使ってしまう…これは間違いなく本当です。ただ、2週に1回きちんと掃除していても電気代が高いままというお客様は多くて、その場合はフィルターの奥、熱交換器(フィンと呼ばれる金属の板が並んでいる部分)にホコリやカビが薄く積もっていることがよくあるんです。ここは家庭用の掃除機やブラシではなかなか届かない場所で、フィルターだけキレイにしても効きが戻らない、という状態になります。

目安としては、フィルターをちゃんと掃除しているのに「以前より効きが悪くなった気がする」「同じ設定なのに部屋の温度が上がるのが遅い」という感覚があれば、内部クリーニングのタイミングかもしれません。うちでは、フィルター掃除は2週に1回、内部の本格的な洗浄は2〜3年に1回くらいを目安にお伝えしています。この頻度感、意外と知られていないんですよね。

設定温度より「風向き」を見直すほうが効くこともあります

節電のために設定温度を1℃上げる・下げる、という話はよく聞くと思います。もちろん効果はあるんですが、実は風向きの設定を変えるだけで、同じ設定温度でも部屋の涼しさ・暖かさの感じ方がガラッと変わることがあるんです。冷房のときは冷たい空気は下にたまりやすいので、風向きを上向き(水平寄り)にして部屋全体に空気を循環させたほうが、下向きに直接当てるより効率よく涼しくなることが多いです。逆に暖房は暖かい空気が上にたまるので、風向きを下向きにするのが基本になります。

「なんとなく直接風が当たったほうが涼しい気がする」という思い込みで下向き固定にしてしまっているケースは、現場でもかなり見かけます。自動運転(スイング)にしておくだけでも、部屋の温度のムラが減って、結果的に設定温度を無理に下げずに済む、ということはよくあるんです。一度、風向きの設定を見直してみるのはおすすめです。

「つけっぱなし」と「自動運転」、実はセットで考えるべきなんです

以前「つけっぱなしとこまめに消すのどっちが得か」という話を書いたことがあるんですが、これは自動運転とセットで考えるとさらに効果的なんです。自動運転モードは、部屋が設定温度に近づくと自動で運転を弱めてくれる機能なので、「強冷房・強暖房でガンガン冷やして(暖めて)から止める」よりも消費電力が安定して、結果的に電気代が下がりやすいことが多いです。手動で風量を「強」に固定している方は、実はこれが電気代を上げている原因になっているケースもあります。

また、室外機の周りに物が置かれていて風の通りが悪いと、エアコンは余計な力を使って温度を作ろうとするので、これも地味に電気代に響きます。室外機の前後に荷物や植木鉢を置いていないか、一度確認してみてもらえると、それだけで印象が変わることもあります。

カーテンや扇風機との「合わせ技」も意外と効果あり

これは豆知識というより現場の実感なんですが、遮光・遮熱カーテンを閉めるだけで室温の上がり方がかなり変わるお宅は多いです。日差しが直接入る窓があると、エアコンは常にその分の熱を打ち消し続けないといけないので、カーテン一枚あるだけで負担がぐっと減ります。夏場は日中カーテンを閉めておくだけでも違いが出ます。

あわせて、サーキュレーターや扇風機を併用して空気を循環させる方法も、設定温度を無理に下げずに涼しさ・暖かさを感じやすくするコツとしてよく紹介されています。エアコン単体で頑張らせるより、風の流れを作る道具と組み合わせたほうが、結果的に電気代を抑えられると言われています。

「除湿」と「冷房」、実は使い分けで電気代が変わることもあります

夏場、ちょっと肌寒いけど蒸すな、というときに「除湿(ドライ)」に切り替える方は多いと思います。ただ、除湿モードには種類があって、機種によっては室温を下げずに湿度だけ取ろうとする分、実は冷房よりも電気を使ってしまうタイプもあるんです。逆に、単純に室温を下げれば湿度も一緒に下がるタイプの部屋であれば、除湿にこだわらず冷房のままで設定温度を少し上げるほうが、体感は変わらず電気代は抑えられることもあります。

「除湿にしておけば節電になる」というのは半分正解、半分は思い込みという感じで、機種や部屋の状況によって答えが変わってくるところなんです。お使いのエアコンの型番の説明書やメーカーサイトに、除湿の仕組み(弱冷房除湿か再熱除湿か)が書かれていることが多いので、気になる方は一度確認してみると発見があるかもしれません。

「古いエアコン」だと、そもそもの土台が違うことも知っておいてほしいです

ここまでは使い方の工夫の話でしたが、実は使い方をどれだけ工夫しても、エアコン本体が古い場合はそもそもの省エネ性能の差が大きくて、工夫の効果が限定的になってしまうこともあります。10年以上前のエアコンと最近のモデルでは、同じ冷暖房能力でも消費電力にかなりの差が出ると言われていて、「掃除も設定も頑張っているのに電気代が下がらない」という場合、本体の年数が原因になっているケースも実際にあります。

もちろん「まだ動いているから買い替えなくていい」という判断も全然ありだと思っていて、うちとしても無理に買い替えをすすめることはしません。ただ、電気代の話でお悩みのときは、一度「使い方の工夫でどこまで改善できるか」と「本体の年数的な限界」を分けて考えてみると、モヤモヤが整理しやすくなると思います。

というわけで、フィルター掃除はもちろん大事な基本なんですが、それだけで満足せず、風向き・自動運転・室外機周り・カーテン・除湿の使い分けまで一通り見てみると、思った以上に電気代が変わってくることがあります。もし掃除も設定も見直したのに効きが悪い気がする、という場合は、内部の汚れやガスの状態、本体の年数など、専門的に見たほうがいいこともあるので、そのときはお気軽にご相談くださいね。


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