ここ数日、天気予報に「台風」の文字がちらほら出てくるようになりましたね。夜のニュースを見ながら、つい仕事柄「あ、うちが取り付けたお客様のところ、室外機の周り大丈夫かな」って考えちゃうんです。職業病というやつかもしれません。
この時期になると必ず頭に浮かぶお客様の顔
台風が近づくたびに思い出すお客様がいます。何年か前、大型の台風が関東を直撃した時期に、その前日に「室外機、養生した方がいいですか?」ってわざわざお電話をくださった方がいたんです。うちで工事させていただいたお宅で、律儀に業者を気にかけてくださって、こっちが恐縮してしまいました。
結論から言うと、室外機自体は屋外で使う前提で作られているので、多少の雨風では基本的に心配いりません。ただ、置き方や周辺環境によっては注意した方がいいケースもあって、そのあたりを電話口でお伝えしたのを覚えています。こういう小さいやり取りの積み重ねが、この仕事のありがたいところだなと改めて感じます。
室外機まわりで実際に気にしてほしいポイント
台風前に見ておいてほしいのは、室外機の周りに植木鉢やホース、物干し竿みたいな飛びやすいものを置いていないかどうかです。強風で飛んできた物がファンやフィンにぶつかると、へこみや破損の原因になります。うちの現場でも、台風の翌週に「風向きの羽根が変な音を立てる」というご相談をいただいて見に行ったら、フィンに小さな枝が刺さっていた、なんてこともありました。
あとは水抜き穴(ドレンの排水口)がゴミで詰まっていないかも、できれば見ておいてもらえるといいですね。大雨のときに排水がうまくいかないと、室外機の中に水がたまりやすくなります。とはいえ、これも神経質になりすぎる必要はなくて、「ちょっと落ち葉を掃いておく」くらいの感覚で十分だと思っています。
設置の段階でできる備えもあるんです
実はこのあたり、工事の段階でもある程度カバーできる話でして。うちで新規に取り付けをするときは、その土地の風の抜け方や、隣家との位置関係を見ながら、できるだけ室外機が強風の直撃を受けにくい向き・高さで設置するようにしています。もちろん建物の構造上、選べる場所が限られることも多いんですけどね。
台風の多い地域だと、専用の固定金具やアンカーでしっかり固定する工事をご提案することもあります。「そこまでしなくても」と思われるかもしれませんが、一度飛ばされたり倒れたりすると、室外機そのものだけでなく配管や電気系統にもダメージが及んで、結果的に修理費用がかさんでしまうことが多いんです。備えは決してやりすぎではないと、現場を見てきた立場としては思います。
台風一過のあとにやってほしいひと手間
台風が過ぎたあとは、エアコンをつける前にひと呼吸置いて、室外機の周りをぐるっと見てあげてほしいです。傾いていないか、周りに何か引っかかっていないか、配管カバーが外れていないか、くらいのチェックで大丈夫です。もし異音がしたり、いつもと違う振動を感じたりしたら、無理に使い続けずにご相談いただければと思います。
停電のあとにエアコンの調子がおかしい、というお問い合わせも実はこの時期増えるんですが、多くの場合はブレーカーの入れ直しや、少し時間をおいて様子を見るだけで元に戻ります。それでも改善しない場合だけ、業者を呼ぶタイミングだと考えていただいて大丈夫です。
台風のニュースを見るたびに、こうしてお客様の顔がふと浮かぶのは、この仕事を長くやらせてもらっているからかもしれません。今年もどうか大きな被害が出ませんように、と柄にもなく空を見上げてしまう季節です。
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