「エアコンの取付工事では何をするの?」「当日はどのくらい時間がかかる?」と、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
エアコンの取付工事では、室内機と室外機の設置だけでなく、配管接続、真空引き、排水確認、試運転など、さまざまな作業を行います。
この記事では、一般的な家庭用エアコンの取付工事について、工事当日の流れや作業内容、事前に準備しておきたいことを分かりやすく紹介します。
- エアコン取付工事の基本的な流れ
- 工事当日に行う作業内容
- 標準工事と追加工事の違い
- 工事前に準備しておくこと
エアコン取付工事にかかる時間の目安
一般的な家庭用エアコンの標準取付工事は、1台あたり約1時間30分〜3時間程度が目安です。
ただし、設置場所や配管の長さ、既存エアコンの取り外し、専用回路の有無などによって、作業時間は変わります。
- 既存エアコンの取り外しがある
- 室外機を屋根や壁面に設置する
- 配管穴を新しく開ける
- 配管を長く延長する
- 化粧カバーを取り付ける
- 専用コンセントや電圧の変更が必要
工事前に設置場所を確認する
作業を始める前に、作業員が室内機と室外機の設置場所、コンセント、配管穴、建物の構造などを確認します。
お客様の希望を伺いながら、風の向きやメンテナンスのしやすさ、排水経路などを考慮して設置位置を決めます。

作業① 養生を行う
工事中に床や壁、家具を傷つけたり汚したりしないように、作業場所の周辺を養生します。
室内機の下や工具を置く場所に養生マットを敷き、安全に作業できる環境を整えます。



作業② 既存エアコンを取り外す
エアコンの交換工事の場合は、最初に古い室内機と室外機を取り外します。
冷媒ガスを室外機に回収するポンプダウンを行った後、配管や電線を外し、本体を撤去します。
古いエアコンの取り外しには、冷媒ガスや電気配線を扱う作業が含まれます。事故や故障を防ぐため、専門業者へ依頼しましょう。



作業③ 背板を取り付ける
室内機を壁に固定するため、専用の据付板である背板を取り付けます。
水平器を使用して傾きがないかを確認し、壁の下地や材質に合ったビスやアンカーでしっかり固定します。
室内機が傾いていると、水漏れや振動の原因になるため、正確に取り付けることが重要です。



作業④ 配管穴を確認・加工する
壁に既存の配管穴がある場合は、穴の位置や大きさ、スリーブの有無を確認します。
配管穴がない場合は、建物の構造や壁内の柱、電線などを確認したうえで、新しく穴を開けます。
- 柱や筋交いの位置
- 壁内の電気配線
- 室外側の障害物
- 雨水が入りにくい勾配
- ドレンホースの排水経路



作業⑤ 冷媒配管・電線・ドレンホースを準備する
室内機と室外機をつなぐ冷媒配管、連絡電線、ドレンホースを設置場所に合わせて準備します。
冷媒配管は必要な長さに調整し、接続部分をフレア加工します。接続不良があると冷媒ガス漏れの原因になるため、丁寧な作業が必要です。



作業⑥ 室内機を取り付ける
冷媒配管、連絡電線、ドレンホースを室内機に接続し、壁に固定した背板へ室内機を取り付けます。
本体が確実に固定されているか、左右に傾いていないか、配管が潰れていないかを確認します。



作業⑦ 室外機を設置する
室外機を指定された場所に設置します。
地面やベランダに置く場合は、プラロックや架台を使用して、水平で安定した状態に設置します。
室外機の周囲に十分なスペースがないと、空気の流れが悪くなり、冷暖房効率が低下することがあります。
- 吸込口や吹出口を塞がない
- 振動しにくい場所へ設置する
- 直射日光や積雪の影響を考慮する
- 点検や修理ができるスペースを確保する



作業⑧ 室内機と室外機の配管を接続する
室内機から伸ばした冷媒配管と連絡電線を室外機へ接続します。
配管の接続部分は、トルクレンチなどを使用して適切な力で締め付けます。
締め付けが弱いと冷媒ガスが漏れる可能性があり、強すぎると接続部分が破損することがあります。



作業⑨ 真空引きを行う
配管を接続した後は、真空ポンプを使用して配管内の空気や水分を取り除く真空引きを行います。
配管内に空気や水分が残っていると、冷暖房能力の低下や故障の原因になるため、エアコン取付工事では重要な工程です。
真空引きを省略したり、不十分な状態で運転したりすると、エアコン本来の性能を発揮できない可能性があります。



作業⑩ 配管をテープ・化粧カバーで仕上げる
冷媒配管、連絡電線、ドレンホースをまとめ、配管テープを巻いて仕上げます。
希望に応じて、室内用・室外用の化粧カバーを取り付けることもできます。
化粧カバーを使用すると、配管を紫外線や雨風から保護でき、外観もすっきりします。



作業⑪ 配管穴をパテで塞ぐ
配管を通した壁の穴に隙間が残らないよう、専用のパテでしっかり塞ぎます。
隙間があると、雨水、虫、外気が室内へ入る原因になるため、内側と外側の両方を丁寧に処理します。



作業⑫ 排水確認を行う
室内機に水を流し、ドレンホースから屋外へ正常に排水されるか確認します。
排水確認を行うことで、ホースの詰まりや逆勾配、接続不良による水漏れを防ぎます。



作業⑬ 試運転・動作確認を行う
すべての取付作業が完了したら、エアコンを運転して動作確認を行います。
- 冷たい風や暖かい風が正常に出るか
- 室内機・室外機から異音がしないか
- エラー表示が出ていないか
- 配管接続部分に異常がないか
- 水漏れが起きていないか
- リモコンが正常に作動するか



作業⑭ 清掃・お客様への説明
試運転が終わったら、梱包材や配線くず、作業中に出たゴミを回収し、周辺を清掃します。
最後に、エアコンの基本的な使い方、フィルター掃除の方法、注意点などをお客様へ説明して工事完了です。



標準取付工事に含まれる主な内容
標準取付工事の範囲は業者によって異なりますが、一般的には次のような作業が含まれます。
- 室内機の設置
- 室外機の平地・ベランダ置き
- 一定の長さまでの冷媒配管
- 連絡電線・ドレンホースの接続
- 既存の配管穴の使用
- 真空引き
- 配管テープ巻き仕上げ
- 試運転・排水確認
依頼前に、標準工事に含まれる内容と追加料金が発生する条件を確認しておくと安心です。
追加工事が必要になる主なケース
- 新しく壁に配管穴を開ける
- 冷媒配管を延長する
- 室外機を屋根や壁面に設置する
- 室外機を二段置きにする
- 室内・室外化粧カバーを取り付ける
- 専用コンセントを新設する
- 100Vから200Vへ電圧を切り替える
- コンセントの形状を交換する
- 隠ぺい配管を使用する
- 高所作業が必要になる
設置環境によって必要な作業が異なるため、現地確認後に追加工事が発生する場合があります。工事開始前に内容と料金を確認しましょう。
工事当日までに準備しておくこと
- 室内機の下にある家具や荷物を移動する
- 室外機の設置場所を片付ける
- 工事車両の駐車場所を確認する
- 管理会社や大家への確認を済ませる
- 穴開けや追加工事の希望を伝えておく
- 作業中に立ち会えるよう予定を空ける
室内機の設置場所の下には、脚立や工具を置くための作業スペースが必要です。
目安として、畳1〜2枚分ほどのスペースを空けておくと作業がスムーズです。
工事後に確認したいポイント
- 室内機が傾いていないか
- 室外機が安定しているか
- 配管穴の隙間が塞がれているか
- 配管が潰れたり不自然に曲がったりしていないか
- 冷暖房が正常に効いているか
- 異音や水漏れがないか
- 追加工事の内容と料金に相違がないか
まとめ
エアコン取付工事では、設置場所の確認、養生、室内機・室外機の設置、配管接続、真空引き、排水確認、試運転など、多くの作業を行います。
正しい手順で取り付けられていないと、冷暖房の効きが悪くなったり、水漏れや冷媒ガス漏れが発生したりする可能性があります。
安心して長くエアコンを使用するためにも、工事内容や料金を事前に確認し、経験のある専門業者へ依頼することが大切です。
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設置環境を確認したうえで、必要な工事内容と料金を分かりやすくご案内いたします。
エアコンの設置場所や追加工事について分からないことがございましたら、お気軽にご相談ください。










