「エアコンの下の床が濡れてる!」って、お客様から慌てた電話をいただくこと、実は結構あるんですよね。水漏れって見た目のインパクトが強いので、故障だ、買い替えだ、と一気に不安が膨らみがちなんですけど、原因の多くは実は自分でも確認できる場所にあったりします。今日はその水漏れの正体と、見極め方の話をしていこうと思います。
水漏れの正体、実はほとんどが「詰まり」なんです
エアコンって冷房や除湿運転をすると、室内機の中でどうしても結露が発生するんです。その水を室外に逃がすための細いホースが「ドレンホース」っていうんですけど、このホースの中や出口にホコリやカビ、虫の巣なんかが詰まってしまうと、行き場を失った水が室内機の中に溜まって、パネルの隙間からポタポタ垂れてくる、というのが一番多いパターンです。
次に多いのが、室内機そのものが微妙に傾いて設置されているケース。本来はドレンホース側にわずかに低くなるよう傾けて取り付けるものなんですけど、経年で本体を固定している金具が緩んで、逆に傾いてしまうことがあるんです。そうなると水がうまく流れずに逆流してくる。これも「壊れた」というより「調整の問題」に近いんですよね。
業者を呼ぶ前に、ここだけ見てほしい
まず一番手軽なのはフィルターです。フィルターがホコリだらけで目詰まりしていると、内部の熱交換器に霜がつきやすくなって、運転を止めた瞬間に霜が一気に溶けて水があふれる、なんてことが起こります。フィルター掃除は月1〜2回が目安と言われていますが、ペットを飼っているご家庭やキッチン近くの部屋だと、もう少し頻度を上げたほうがいいかもしれません。
次に見てほしいのが、室外に出ているドレンホースの先端です。地面に近い位置にあることが多いので、泥や枯れ葉、コケなどで塞がれていないか確認してみてください。もし詰まっているようなら、割り箸や細い棒でそっと押し出すか、掃除機で吸い出すことでスッと直ることもあります。ただし、無理に奥まで突っ込むとホース自体を傷つけてしまうので、あくまで先端の詰まりを取る程度にとどめておくのが安心です。
あと意外と見落とされがちなのが、ドレンホースが途中で「たわんで」水が溜まってしまっているケース。エアコンを取り付けてから何年か経つと、ホースを固定していたテープや金具が劣化して垂れ下がってくることがあります。ホースの途中に水たまりができるような凹みができていないか、目視でチェックしてみるのもおすすめです。
これは自分で直さず、呼んでください、というライン
ここまでは自分でできる範囲の話でしたが、当てはまる場合はすぐにご連絡いただきたいケースもあります。まず、水の量が明らかに多くて、フィルター掃除やホースの詰まり取りをしても数日で再発する場合。これは内部の部品の劣化や、配管自体の施工不良が隠れていることがあります。特に取り付けから10年前後経っている機種だと、ドレンパン自体にヒビが入っていたり、断熱材が劣化して結露を吸収しきれなくなっていたりすることもあり、そうなるとホースの掃除だけでは根本解決になりません。
もうひとつは、垂れてくる水が透明じゃなく、茶色っぽかったり油のような膜が張っていたりする場合。これは内部でカビや汚れがかなり進行しているサインで、そのまま使い続けると部屋にニオイやアレルギーの原因が広がってしまう可能性があります。分解しての内部クリーニングが必要になることが多いです。壁紙にうっすらとカビのような黒ずみが移っている場合は、すでにそれなりの期間放置されていた証拠でもあるので、早めの点検をおすすめします。
そして一番注意してほしいのが、水漏れと同時に「効きが弱い」「室外機の配管が凍りついている」といった症状が出ている場合です。これはドレン詰まりではなく、冷媒ガスの漏れが疑われるケースがあります。ガス漏れは自分で対処できるものではなく、専門の資格が必要な作業になりますので、この組み合わせに気づいたら早めにご相談いただくのが一番です。また、真夏や真冬など運転頻度が高い時期に急に水漏れが始まった場合も、フィルターの汚れが一気に限界を超えたサインであることが多いので、まずは季節の変わり目に合わせて点検してみるのも一つの目安になります。
放っておくとどうなるか、というのも知っておいてほしい
水漏れを「そのうち直るだろう」と放置してしまう方も少なくないんですが、床や壁紙が水を吸ってシミになったり、フローリングが反ってしまったりすると、エアコンの修理費用より内装の補修費用のほうが高くつくことも珍しくありません。マンションだと下の階への影響も心配ですよね。
また、室内機の中で水が滞留した状態が続くと、そこにホコリや皮脂汚れが加わってカビの温床になりやすいんです。カビが増えると、風と一緒に胞子が部屋中に広がってしまうので、小さなお子さんやペットがいるご家庭では特に早めの対応をおすすめしています。
水漏れって、原因が分かってしまえば意外とシンプルな話が多いんです。まずは慌てずにフィルターとドレンホースをチェックしてみて、それでも直らない、量が多い、他の症状もある、というときはお気軽にお問い合わせください。うちのスタッフが状況を見て、詰まりなのかガス漏れなのか、きちんと切り分けさせていただきます。
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