9月も終わりに近づいてきて、うちの予約表を見ると「引っ越し前にエアコンクリーニングをお願いしたい」というご依頼がじわじわ増えてきてるんです。10月から新生活が始まる方、転勤で年内に引っ越しを予定してる方、いろんな事情の方がいらっしゃるんですが、このタイミングでの依頼の増え方を見てると、毎年ちょっと考えさせられることがあるので、今日はそのことを書いてみようと思います。
「入居前」と「退去前」、依頼の温度感がまったく違う
面白いなと思うのが、同じ「引っ越し関連のクリーニング」でも、入居前のお客様と退去前のお客様とで、依頼の雰囲気がだいぶ違うんです。入居前の方は「新しい生活を気持ちよく始めたいから」という前向きな理由が多くて、こちらとしても気合が入ります。日程も余裕を持って相談してくださる方が多いんですよね。
一方で退去前のクリーニングは、原状回復や契約の条件が絡んでくることもあって、もう少し事務的な雰囲気になりがちです。中には「これって自分でやらなきゃいけないものなんですか」と、契約書とにらめっこしながら電話してくる方もいらっしゃって、正直なところ、契約の細かい話は不動産屋さんや管理会社さんに確認してもらうのが一番なんですが、エアコンの状態そのものについては、できる範囲でお答えするようにしています。
面白いのは、同じ物件でも、入居される方と退去される方でエアコンへの関心の向け方が真逆になることです。入居前の方は「今のうちにキレイにしておきたい」という先回りの発想で、退去前の方は「原状回復として最低限どこまでやればいいか」という着地点を探す発想になる。どちらも間違った考え方ではないんですが、立場によってこんなに見え方が変わるんだなと、毎年この時期になると改めて感じます。
「前の住人が使ってたエアコン」を見るとちょっと切なくなる
賃貸物件の入居前クリーニングでよくあるのが、備え付けのエアコンをそのまま使うケースです。何年も掃除されずに使われてきたエアコンの中を開けると、フィルターの奥にびっしりホコリが溜まっていたり、内部にうっすらカビが広がっていたりすることが本当に多いんです。前の住人の方が、どんな生活をしてたのかがなんとなく見えてくるようで、毎回ちょっと不思議な気持ちになります。
特に印象に残っているのは、ある単身向けのお部屋で、フィルターの目詰まりがひどくて風量がほとんど出ていない状態だったことがありました。おそらく前の住人の方は、エアコンの効きが悪いことに気づきながらも、賃貸だからと諦めて我慢して使ってたんじゃないかなと思うんです。新しく入居される方には、そういう状態のまま使ってほしくないので、うちとしても見えない部分までしっかり洗浄するように心がけています。
分解してみて初めて分かることも多くて、フィルターの奥のフィンが変色していたり、内部のファンに黒っぽい汚れがこびりついていたりすると、単純な清掃では終わらせられないと判断することもあります。そういうときは、無理に「見た目だけキレイ」にして終わらせるのではなく、実際の状態を正直にお伝えした上で、必要な作業の範囲を相談させてもらうようにしています。新生活の第一印象を左右する部分でもあるので、ここは手を抜きたくないんです。
新生活のタイミングだからこそ、伝えたいこと
新しく引っ越される方には、クリーニングのついでにお伝えするようにしていることがあります。それは、備え付けのエアコンが何年前のモデルかということと、フィルターの掃除は入居後も自分たちで続けてほしい、ということです。特に一人暮らしを始めたばかりの方だと、エアコンのフィルター掃除という発想自体がないケースも多くて、そこをお伝えするだけで「知らなかった」と驚かれることがよくあります。
あと、これは職業病かもしれないんですが、内見の段階でエアコンの型番と室外機の設置場所をスマホで撮っておくと、後々トラブルになりにくいですよ、というアドバイスもよくしています。入居時点での状態を記録しておくことで、退去時の「これは元々壊れてたはずです」という話がスムーズになるからです。ちょっとしたことなんですが、これで揉め事を避けられたお客様の話も何件か聞いています。
もうひとつよく聞かれるのが「このエアコン、あと何年くらい使えますか」という質問です。備え付けの物件だと自分で選んだわけではないので、寿命の見当がつかず不安になる方が多いんだと思います。年式やフィルターの劣化具合、内部の汚れ方を見ればある程度の目安はお伝えできるので、気になる方は遠慮なく聞いてもらえたらと思っています。
この時期ならではの、うちの現場の忙しさ
この時期は、通常のクリーニングや工事の依頼に加えて、引っ越し関連の依頼が重なってくるので、正直スケジュール調整はけっこう大変です。特に月末や月初は不動産の契約と引っ越しのタイミングが集中しやすいので、うちのカレンダーもぎゅうぎゅうになりがちなんですよね。
それでも、新しい生活のスタートに関われる仕事というのは、やっぱりやりがいがあります。ピカピカになったエアコンで新生活を迎えていただけると思うと、多少スケジュールが詰まっていても頑張ろうという気持ちになるんです。もし引っ越しを控えている方がいらっしゃったら、早めにご相談いただけると、こちらとしても余裕を持って対応できるので助かります。
季節の変わり目は、人の暮らしも動く時期なんだなと、毎年この時期になると実感します。新しい部屋で快適に過ごせるお手伝いを、これからも続けていきたいなと思っています。
🔧 空調・エアコン工事の協力業者を募集しています
ケイズエアシステムでは、一緒に働いていただける協力業者様を募集中です。詳しくはこちらをご覧ください。






