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「ありがとう」を言われないまま終わる仕事でも、誇りは持てるって話

「ありがとう」を言われないまま終わる仕事でも、誇りは持てるって話

配管がきれいに納まってても、壁の中に隠れちゃえば誰も見てくれない。そういう仕事、うちらには本当に多いんですよね。今日はそんな「見られない仕事」とどう向き合うか、ちょっと語らせてもらいます。

完成したら誰にも気づかれない、それが空調・配管の仕事

internet上の記事でよく見る「感謝される職業ランキング」みたいなの、うちらの業種はまず入らないんですよね。エアコンが涼しく効いてる、水がちゃんと流れてる、それが当たり前すぎて、施主さんもゼネコンの担当者も「誰がどうやって納めたか」まで意識することはほとんどない。むしろ何かトラブルが起きた時だけ名前を思い出される、そんな仕事だと思うんです。

これ、悪いことばかりじゃなくて、裏を返せば「トラブルが起きない=完璧に仕事をした証拠」でもあるんですよね。でも人間、褒められないと自分の仕事の価値が分からなくなってくる瞬間、正直あると思うんです。俺も現場に出てた頃、真夏に天井裏で汗だくになって配管通して、それが完成後は誰の目にも触れない壁の中に消えていくの見て、虚しくなったことが何度もありました。

評価してくれるのは「次も頼みたい」という一言だけ

職人の仕事って、拍手や表彰状じゃなくて「次もお願いします」っていう一言が最大の評価だと思うんですよね。逆に言うと、感謝の言葉が少ない業界だからこそ、リピートの依頼が来た時点でそれはもう十分な「ありがとう」だと受け取っていいと思うんです。

うちの協力業者さんの中にも、寡黙で施主さんとほとんど会話しないタイプの職人さんがいます。でもその人が入った現場は、後々のクレームがほぼゼロなんですよね。担当した営業から「あの人また指名で頼めますか」って聞かれる頻度が、口数の多い職人さんより明らかに多い。言葉での評価がなくても、仕事の質は必ず誰かが見てて、次の依頼という形で返ってくるものだと感じています。

自分で自分を褒める習慣、意外と大事だと思う

これは半分本気で言ってるんですが、現場終わりに「今日のろう付け、我ながらきれいだったな」とか「あの狭い天井裏、よく体入れて配管通したな」とか、自分で自分を評価する習慣、持っておいた方がいいと思うんです。誰かが褒めてくれるのを待ってると、その日が来ないまま何年も経っちゃう職種なので。

写真に撮っておくのも一つの手だと思います。完成後は壁の中に隠れちゃう配管でも、施工中の写真は自分の記録として残せる。何年か経って見返した時に「あの頃こんな複雑な取り回しやってたのか」って、自分の成長を確認できたりするんですよね。SNSに上げる上げないは別として、自分のための記録として残しておくのはおすすめです。

職人PRIDE(プライド)というコミュニティで、お互いを見てる存在でありたい

施主さんや元請けからの評価が少ない仕事だからこそ、同じ現場を知ってる職人同士が、お互いの仕事をちゃんと見て認め合える関係が大事だと思うんです。それがまさに職人PRIDEというコミュニティを作った理由の一つでもあります。

会員同士の集まりで「あの現場のあの納まり、どうやったんですか」って聞かれた時、答える側は結構嬉しそうな顔をするんですよね。壁の中に隠れる仕事だからこそ、同業者にだけは見てもらえる、分かってもらえる。そういう場を職人プライドとしてこれからも大事にしていきたいと思っています。

誰にも気づかれなくても、水は漏れず、風はちゃんと流れてる。それって地味だけど、すごいことだと思うんですよね。今日も見えないところで頑張ってる職人さんたちに、この場を借りて「お疲れ様です」と伝えたいです。

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