もう8月も終わりに近づいてますけど、まだまだ暑い日が続きますよね。天井裏に潜ったり、屋上の室外機まわりで作業したりする空調工事の現場って、普通の現場よりさらに暑いと思うんですよね。今日はそんな夏場の作業着まわりの工夫について、僕が現場を見てきて感じたことを書いてみようと思います。
空調職人の現場は「二重の暑さ」がある
空調工事の現場って、外の気温だけじゃなくて、機械室の熱気とか、天井裏にこもった熱とか、二重で暑さを受けることが多いんですよね。しかも室外機を稼働させながらの作業だと、コンプレッサーの排熱がすぐ近くにあったりするので、体感温度は表示されてる気温よりずっと高いはずなんです。天井裏なんて、真夏だと50度近くまで上がってるんじゃないかっていう現場もありますよね。
若い頃は「暑さくらい根性で乗り切れ」みたいな空気もあったと思うんですけど、今はそういう時代じゃないと思ってます。熱中症で倒れてしまったら、その日どころか下手すると数日〜数週間、現場に穴を空けることになりますから。作業着選びって、実は工程管理の一部でもあるんですよね。一人親方だと代わりが利かない分、体調を崩すこと自体が仕事に直結するリスクになると思ってます。
素材選びで変わる「体感」の差
最近の作業着は本当に進化していて、接触冷感素材とか、メッシュ部分が多めの通気設計とか、汗をかいてもすぐ乾く速乾素材とか、いろんな選択肢があります。同じ長袖でも、生地が違うだけで現場での疲労感がぜんぜん違うっていう話をよく職人さんから聞くんですよね。半日着てみて、休憩のときの疲れ方で「これは合う・合わない」がわかるという人もいます。
ただ、値段が高いものが必ずしも自分に合うとは限らなくて、「メッシュが多すぎて粉塵が入ってきて逆に痒くなった」みたいな声もあります。これは現場の環境によるので、天井裏作業が多い人は通気より防塵を優先するとか、屋外の炎天下作業が多い人は冷感・遮熱を優先するとか、自分の現場の傾向で選び分けるのがいいと思ってます。一着で全部を解決しようとせず、現場のタイプ別に2〜3種類を使い分けるくらいの発想の方が、結果的に長持ちすると思うんですよね。
色選びも意外と体感に関わってくると思ってます。濃い色は日射を吸収しやすいので、屋外の炎天下作業が多い人は明るめの色を選んだ方が体感温度は下がりやすいはずです。ただ、明るい色は汚れが目立つので、機械室や天井裏の粉塵作業が多い人は逆に濃い色を選んで、汚れよりも清潔感の見え方を優先するという判断もあると思います。どちらが正解というより、自分の現場の比率で選ぶのがいいと思うんですよね。
空調服・ファン付きウェアと「安全」のバランス
最近はファンが内蔵された空調服を着てる職人さんも増えてきましたよね。あれは本当によくできてて、風が抜けるだけでこんなに違うのかって驚く人も多いと思います。ただ、配管作業とか工具を使う細かい作業だと、ファンのバッテリーやダクト部分が引っかかったりする場面もあるので、現場によって使い分けが必要だと思うんです。狭い天井裏やダクトの中に入るような作業だと、かえって邪魔になることもありますよね。
あと安全面で言うと、暑いからって安易に半袖・半ズボンにするのは危険なこともあります。ロウ付けの火花とか、断熱材の繊維とか、配管のバリでの切り傷とか、長袖・長ズボンでいた方がいい理由はちゃんとあるんですよね。涼しさを取るか安全を取るかじゃなくて、「涼しくて肌もちゃんと守れる」素材を選ぶっていう発想の方が、僕は現実的だと思ってます。腕まくりも、現場によっては危険な場面があるので、暑くてもあえて袖を下ろす判断ができる職人さんは、やっぱり経験値が高いなと感じます。
身だしなみが信頼につながるという話
汗だくで作業着がヨレヨレのまま、そのままお客様のお宅に上がるのと、こまめに着替えたりタオルで汗を拭いてから対応するのとでは、印象が全然違うと思うんですよね。特にお客様のお宅にお邪魔する空調工事は、施工そのものの技術と同じくらい、身だしなみも見られてる部分だと思ってます。玄関先での最初の一言、最後の挨拶のときの姿、そういう細かいところが「また頼みたい」につながっていくと思うんです。
現場によっては着替え用のインナーを多めに持って行って、休憩のたびに替える職人さんもいます。ちょっとした冷感タオルとか、制汗シートを道具箱に入れておくだけでも、次の現場・次のお客様への対応がぜんぜん違ってくるんですよね。車の中に着替え一式と冷却グッズをまとめて置いておくだけで、暑さで消耗した状態のまま次の現場に向かわずに済むという工夫をしている人もいます。こういう細かい工夫の積み重ねが、結果的にプロとしての印象を作っていくんだと思います。
あと、意外と見落とされがちなのが足元と首元です。安全靴の中は蒸れやすいので、速乾性のある靴下に変えるだけで一日の疲れ方がだいぶ違いますし、首元を冷やす冷感タオルやネッククーラーは、体幹の温度を下げる効果があると言われていて、休憩のたびに使ってる職人さんも増えてきた印象があります。作業着本体だけじゃなくて、こういう小物まで含めてトータルで暑さ対策を考えるのが、これからのスタンダードになっていくんじゃないかなと思ってます。
職人PRIDE(プライド)の会員さんの中にも、暑さ対策のグッズを工夫してる人がたくさんいると思うので、もし良かったら普段使ってる冷感グッズとか、おすすめの作業着素材とか、教えてもらえたら嬉しいです。夏はまだしばらく続きますけど、無理せず、賢く涼しく乗り切っていきましょう。

