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フレア加工、なんとなくでやってませんか?締め付け一つで差がつく話

フレア加工、なんとなくでやってませんか?締め付け一つで差がつく話

暑い日が続きますけど、うちの現場でも相変わらず配管工事は休みなしです。今日はちょっと地味な話なんですけど、フレア加工と締め付けトルクの話をしようと思います。ベテランほど「勘でわかるから大丈夫」って言いがちなところなんですが、実はそこにこそ落とし穴があると、個人的には思ってるんですよね。

フレア加工、雑にやると何年か後にツケが回ってくる

フレア加工が甘いと、施工した直後は普通に冷媒が通ってエアコンも動くから何も問題ないように見えるんです。でも本当に怖いのはそこじゃなくて、数年後にじわじわ冷媒が抜けていくパターンなんですよね。フレア面に細かい傷やネジレが入っていたり、面が均一に仕上がっていなかったりすると、パッキン的な役割をする金属同士の密着が甘くなって、そこから少しずつ漏れていくんです。

厄介なのは、その場では気密試験をパスしちゃうことがあるってことなんですよね。試験の圧力と実際の使用時の振動や温度変化とでは条件が違ってくると言われていますし、「試験でOKだったから絶対大丈夫」と過信しない方がいいと思ってます。うちでは新人にも「フレア面は目で見るだけじゃなくて指で触って引っかかりがないか確認する」ってところまで徹底させるようにしてます。慣れてくると省略したくなる工程ですけど、ここを丁寧にやるかどうかで数年後のクレーム率が変わってくる気がしてるんです。

配管サイズによっても、フレアの仕上がりに求められるシビアさは変わってきます。細い配管ほど加工の際のちょっとしたズレが目立ちやすいですし、逆に太い配管は力を入れる分、変にねじれた状態のまま加工してしまうミスが起きやすいと感じています。サイズごとのクセを自分の中で持っておくのも、長く現場に立ってる職人ならではの財産だと思うんですよね。

締め付けトルク、感覚だけに頼っていませんか

「経験でわかるから」ってトルクレンチを使わない職人さん、正直まだ多いと思うんです。気持ちはわかります、慣れてる人ほど手の感覚で「これくらい」って締められちゃう。でも配管サイズが変わればトルクの適正値も変わってきますし、疲れてる日や暑さで集中力が落ちてる日は、その感覚自体がブレやすいのも事実なんですよね。真夏の現場だと特にそう感じます。

締めすぎるとフレア部分が変形したり、最悪割れてしまうこともありますし、逆に締め足りないと当然そこから漏れます。「締めすぎず、緩すぎず」って言葉にすると簡単そうですけど、これが一番難しいところだったりするんです。うちの現場では基本的にトルクレンチを持たせるようにしてますし、面倒でもワンクッション置くことで防げるミスの方が多いんじゃないかなと思ってます。

ベテランの中には「トルクレンチなんて若い衆が使うもの」ってイメージを持ってる人も、正直まだいると思うんです。でも実際のところ、経験年数が長くなるほど「このくらいでいいだろう」っていう我流のクセがついてしまってることもあって、たまに数値で答え合わせをするのは悪いことじゃないと思ってます。プライドを傷つける話じゃなくて、むしろ自分の感覚を客観的に確認する機会だと捉えてもらえたらなと。

フレアツールのメンテナンス、意外と見落とされがち

道具の話も少しだけ。フレアツール自体の刃がちょっとでも欠けてたり、クランプ部分が摩耗してガタが出てたりすると、いくら丁寧に加工してもきれいな仕上がりにはならないんです。「腕はあるのに、なぜか最近フレアの仕上がりが安定しない」って感じたら、まず疑うべきは自分の腕より道具のコンディションだったりします。

特にクランプの締め付け具合は使ってるうちに消耗していくものなので、定期的にチェックする習慣をつけておくといいと思うんです。うちでは季節の変わり目くらいのタイミングで、道具箱の中身を一通り見直すようにしてるんですけど、これをやるようになってからフレア絡みのやり直しがかなり減った実感があります。刃の部分に微妙な錆が出てないか、油をさす頻度は足りてるか、そういう地味なチェックの積み重ねだったりします。

新しい道具を買い足すことばかりに目が行きがちですけど、今持ってる道具の状態を保つことの方が、実はコストパフォーマンスがいいと思ってるんです。フレアツールは決して安い買い物じゃないので、長く使い続けるためにも、メンテナンスにかける時間を惜しまないでほしいなと思います。

現場でよくある失敗パターンと、その防ぎ方

意外と多いのが、配管を無理な角度に曲げた状態のままフレア接続してしまうパターンです。配管に余計なテンションがかかった状態で締め付けると、フレア部分にも均等じゃない力がかかって、後々の漏れにつながりやすいんですよね。接続する前に配管の取り回しに無理がないか、一度確認する癖をつけておくと防げるミスだったりします。急いでる現場ほど、この一手間を飛ばしがちなんですけど。

あと切粉の混入も地味に怖いところで、養生を忘れて配管の中に金属くずが入ったまま接続してしまうと、後になって膨張弁のあたりで詰まったりする原因になると言われています。「養生なんて基本でしょ」って思われるかもしれないですけど、忙しい現場ほど省略されがちなポイントでもあるので、あらためて意識してもらえたらと思います。

こういう基本的なところの積み重ねが、結局は職人プライドとしての仕事の質につながっていくんじゃないかなと、個人的には思ってるんです。派手な技術じゃなくて、こういう地味な工程をどれだけ丁寧にやれるかで、その職人さんの本当の実力が見えてくる気がしています。

地味な作業ほど手を抜きたくなる気持ち、正直よくわかります。でも、この手の基本をきっちり積み重ねてる人の仕事って、後々になって絶対に違いが出てくるんですよね。職人PRIDE(プライド)のみなさんの現場でも、今日からでもちょっと意識してもらえたら嬉しいです。

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