お盆が近づいてくると、毎年同じことを考えるんですよね。「休んでいいのか、休まないほうがいいのか」って。一人親方には夏休みなんて誰も決めてくれませんから、結局は自分でちゃんと決めるしかないんです。今日はそんな休み方の話を書いてみようと思います。
お盆前の「やることリスト」、早めに決めておく理由
お盆休みに入る前に一番大事なのは、いつからいつまで休むかを早めに元請けさんやお客さんに伝えておくことだと思ってます。直前になって「実はお盆中は動けません」と言うと、相手も予定を組み直すのに苦労しますし、印象もあまり良くないですよね。逆に早めに伝えておけば、「じゃあその前に終わらせよう」とお互い段取りしやすくなるんです。
うちの場合は、お盆の1ヶ月くらい前から取引先には休みの日程を伝えるようにしてます。それでも急な依頼が入ることはありますが、「この期間はお休みをいただきます」と最初に伝えておくだけで、無理な詰め込みをかなり防げる感覚があります。段取りって現場の中だけの話じゃなくて、休みの取り方にも同じことが言えるんだと思うんですよね。
あと、休み明けにいきなり詰まった状態でスタートするとバテるので、休み明け1週間くらいはあえて余裕を持たせたスケジュールにするようにもしてます。休み明け初日から重たい現場を入れると、体が追いつかずミスも出やすくなりますから、初日は軽めの現場か事務作業に充てるくらいがちょうどいい塩梅だと思ってます。これも一種の段取りだと思ってます。
休むと収入が止まる不安、どう付き合うか
一人親方って、休んだ分だけその日の売上がゼロになるじゃないですか。だから「休みたいけど休めない」という気持ち、すごくよく分かります。私自身も独立したての頃は、お盆も正月もほぼ現場に出てたタイプでした。
ただ、無理を続けて体を壊して長期間動けなくなったら、それこそ収入はもっと止まってしまいます。実際、周りの職人さんの話を聞いても、無理して働き続けた結果、腰や膝を痛めて数ヶ月まるまる仕事を休むことになったというケースは珍しくありません。数日の休みを惜しんだせいで、結果的に何倍も長く休むことになったら本末転倒ですよね。休むことを一種の「経費」だと考えるようにしてから、少し気が楽になった覚えがあります。1年のうちの数日を、来年もちゃんと現場に立ち続けるための投資だと思うようにしてるんです。
職人PRIDE(プライド)の会員さんとも、こういう話をすることがあるんですが、「休むタイミングを他の職人がどうしてるか知りたい」という声は意外と多いです。一人でやってると周りと比べる機会がないので、休み方の相場感がつかみにくいんですよね。職人プライドの中で、そういう情報も自然に共有できる場になっていけたらいいなと個人的には思ってます。
休み中にしかできない「攻めのメンテナンス」
完全にゴロゴロして何もしないのも大事な休み方だと思うんですが、私は休み中の半日くらいを使って、工具のメンテナンスや経理の整理をするようにしてます。普段の現場が続いてると、なかなか手が回らない部分なので。
特に真夏の現場を走り切った後の工具は、汗や粉塵で結構傷んでます。刃物類の錆止めや、電動工具のバッテリー端子の掃除、車の工具箱の中の整理なんかは、お盆休みのタイミングでまとめてやると気持ちがいいですし、休み明けの現場もスムーズに動けます。特にゲージマニホールドや電動工具は、汗をかいたまま使い続けると内部に湿気がこもって、思わぬタイミングで不調が出ることもありますから、こういう時期にしっかり点検しておくと安心です。道具の調子が悪いまま現場に出ると、余計な時間もかかりますから。
あとは経費まわりの領収書整理も、お盆休みにやってしまう職人さんが多い印象です。9月以降また忙しくなる前に、今のうちに片付けておくと、年末の確定申告の時期に慌てずに済みます。私も毎年この時期に、半年分の領収書を見直してノートに貼り付ける作業をしてます。地味ですけど、これをやっておくかどうかで年明けの気持ちの余裕がかなり違うんですよね。
後継ぎや若手がいる場合の休み方の違い
これは私自身がここ最近考えていることなんですが、後継ぎや若い衆と一緒にやってる場合は、休み方も一人親方時代とはちょっと変わってくるなと感じてます。自分だけの都合で休みを決められなくなる分、逆にチームとしての休みの計画が立てやすくなる面もあるんです。
若手には「休むことも仕事のうちだ」と伝えるようにしてます。自分が現役でバリバリ動いていた頃の感覚のまま、若い衆にも同じペースを求めてしまうと、体力面でもメンタル面でも続かなくなってしまう子が出てきますから。長く現場に立ってもらうための休み方を、こちらから示していくのも、ベテランの役目なのかなと思うんですよね。
休みの間に若手から連絡が来ても、緊急以外はなるべく休み明けに回すようにしてます。「休んでる時に連絡していい」空気を作ってしまうと、結局誰も休めなくなってしまうので。そこは意識してケジメをつけるようにしてます。休みの予定を早めにチーム全体で共有して、誰がいつ休むかを見える化しておくだけでも、お互い気を遣わずに休みやすくなる気がしてます。
お盆休みの過ごし方に正解はないと思いますが、「休むことも仕事のうち」だと思えると、少し気持ちが楽になる気がします。今年のお盆、みなさんはどんな風に過ごしますか。

