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「職人さんですか」って聞かれた時、どう答えてますか。呼び方ひとつで変わる職人のプライドの話

「職人さんですか」って聞かれた時、どう答えてますか。呼び方ひとつで変わる職人のプライドの話

最近、現場で「職人さんですか?」って声をかけられることが増えたなと思うんですよね。昔は「作業員」とか「工事屋さん」みたいな呼び方の方が多かった気がするんですけど、ここ数年で「職人」っていう言葉の響きが、ちょっとずつ変わってきてる気がするんです。今日はその「呼び方」とプライドの話をしてみようと思います。

「職人」って呼ばれ方、実はけっこう揺れてきた

自分がこの業界に入った頃を振り返ると、「職人」っていう言葉には、正直ちょっと厳しいイメージもセットでついてきてたと思うんです。きつい、危ない、汚れる。いわゆる3Kって言われてたやつですよね。親世代からすると「手に職をつける」っていうのは立派なことだったはずなのに、いつの間にか「職人になるくらいなら大学行って会社員になれ」みたいな空気が強くなっていった時期もあったんじゃないかと思うんです。

でも最近は少し風向きが変わってきてるなと感じることが多くて。YouTubeとかSNSで、配管を見事に曲げる動画とか、きれいに仕上げた内装の施工映像とかがバズったりしてますよね。見てる人からすると「これ職人技じゃん、すごい」っていう反応が普通に出てくる。職人の技術が「地味で大変な仕事」から「かっこいい専門スキル」として見られるようになってきたのは、ここ数年の空気感の変化だと思うんです。

うちに来てくれる職人プライドの会員さんの中にも、「息子が現場見たいって言い出した」とか「最近、学生のインターンみたいな子が見学に来た」って話をしてくれる人が増えてきました。こういう小さな変化の積み重ねが、業界の見られ方をゆっくり変えていってるんじゃないかなと思います。

呼び方が変わると、仕事への向き合い方も変わる

これは自分の持論なんですけど、「どう呼ばれるか」って、意外と仕事への向き合い方に影響すると思うんです。「作業員さん、ちょっとこれお願い」って言われるのと、「職人さん、ここどう仕上げたらいいですかね」って相談されるのとでは、受け取る側の気持ちが全然違いますよね。後者だと、こっちも「自分の判断でいい仕上げを出そう」っていう気になる。これって単なる気分の問題じゃなくて、実際の仕事の質にも関わってくる話だと思うんです。

逆に言うと、こちらの立ち振る舞い次第で「作業員」止まりの扱いから「職人」としての扱いに変えていくこともできるはずなんですよね。現場での一言の説明の丁寧さとか、工具の扱い方とか、仕上がりへのこだわりを見せる場面って、意外とお客さんや元請けさんはちゃんと見てるものです。「この人は職人だな」って思わせる瞬間を、日々の小さな振る舞いの中で積み重ねていくことができるんじゃないかと思っています。

職人プライド(プライド)という名前にしたのも、実はそういう思いが背景にあります。会員さん一人ひとりに「自分は職人なんだ」という誇りを持って現場に立ってほしい、という願いを込めた名前なんです。

プライドは「見せつけるもの」じゃなく「支えるもの」

ただ、プライドっていうと、ちょっと気をつけたいところもあって。「俺はベテランだから」「このやり方でずっとやってきたから」っていう頑なさとプライドを混同してしまうと、逆に損をすることがあると思うんです。新しい工法とか道具を素直に試せなくなったり、若手のちょっとした提案を聞き流してしまったり。それは本当のプライドじゃなくて、変化への抵抗なんじゃないかなと自分は思うんですよね。

本当のプライドっていうのは、どちらかというと「どんな現場でも、自分の名前で仕事をする覚悟がある」っていう静かな自信のことだと思うんです。誰かに見せつけるためのものじゃなくて、しんどい時とか、評価されにくい地味な作業をしてる時に、自分を支えてくれるもの。「今日もちゃんと仕上げた」っていう自分自身への納得感こそが、長く現場に立ち続けるための土台になるんじゃないかと思います。

職人PRIDE(プライド)に登録してくれてる会員さんたちを見てても、仕事の取り方や得意分野はそれぞれ違うけど、共通して「自分の仕事に対する線引き」をちゃんと持ってる人が多いなと感じます。それも立派なプライドの表れだと思うんです。

呼び方を変えていくのは、結局自分たち自身

業界全体の「職人」のイメージを変えていくのって、国とか大きな団体が旗を振るだけじゃなかなか進まないと思っていて。結局は現場に立ってる一人ひとりの職人さんが、どう仕事をして、どう人と接するかの積み重ねでしか変わっていかないんじゃないかなと思うんです。

「この人に頼んで良かった」「この人の仕事はいつも安心できる」って思ってもらえる場面を一つずつ増やしていくこと。それが結果的に、次の世代が「職人になりたい」って思えるような業界につながっていくんじゃないかと、自分は本気でそう思っています。

職人プライドというコミュニティも、そういう積み重ねを後押しできる場所になれたらいいなと思いながら運営しています。これからも、現場で頑張ってる皆さんが誇りを持てるような情報とか繋がりを、少しずつ届けていけたらと思っています。

「職人さんですか」って聞かれた時、今度はちょっと胸を張って「そうです」って答えてみてください。その一言の積み重ねが、業界の未来を変えていく一歩になると思うので。自分も社長という立場からですが、そういう積み重ねを一緒に作っていく仲間として、これからも職人プライドを続けていきたいと思っています。

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