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アース、とりあえず打っておけばいいと思ってませんか?漏電を防ぐ接地工事のコツの話

アース、とりあえず打っておけばいいと思ってませんか?漏電を防ぐ接地工事のコツの話

エアコンの新設や入れ替えって、配管つないで試運転して終わり、みたいなイメージを持たれがちなんですけど、実はアース(接地)周りって結構奥が深いんですよね。今日はそのへんの話をしようと思います。

アースが「後回し」になりがちな理由

正直な話、アース線って最後の最後、電源つないで動作確認する直前に「あ、忘れてた」ってなりがちな作業だと思うんです。配管の勾配とかフレア加工とか、目に見えて結果が出る作業に比べると、地味だし後からでも取り付けられるから、つい優先順位が下がってしまう。

でも実際のところ、アースが甘い現場って一定数あると感じてます。特に急ぎの現場、追加工事、他の業者が先に電源工事を終わらせてる現場なんかだと、「とりあえず打っておけばいい」くらいの感覚で済ませてしまいがちなんですよね。僕も若い頃はそうでした。

それと、アース線の取り回し自体を雑にやってしまうケースもよくあると思います。配管カバーの中に無理やり押し込んで、少し引っ張っただけで端子から外れそうになってるとか、そもそも端子への圧着が甘くて手で軽く触っただけでぐらつくとか。見た目は「一応つながってる」状態でも、実際に機能するかどうかは別の話なんですよね。

絶縁抵抗の数値、測って終わりにしてないか

絶縁抵抗計を当てて、数値が出たらOK、で終わらせてる人、意外と多いんじゃないかなと思います。でも大事なのは「その数値が何を意味してるか」を理解して測ることなんですよね。配線の劣化、結露による湿気の侵入、圧着端子の緩みなど、原因によって数値の出方が変わってきますし、ギリギリの数値で通してしまうと、湿度が高い時期にまた引っかかるということも起こり得ると言われています。

特に古い建物のリフォーム現場だと、既存の配線自体が経年劣化してることも珍しくありません。新しく引いたアース線だけ見て安心するんじゃなくて、既存の配線状態も含めてトータルで見る癖をつけておくと、後々のクレームを一つ減らせると思うんです。

あと、これは意外と見落とされがちなんですけど、測定するタイミングも大事です。晴れが続いた乾燥した日と、雨上がりの湿った日とでは、同じ場所でも出てくる数値が変わってくることがあります。一回の測定だけで判断せず、気になる現場では時間を置いてもう一度当ててみる、そのひと手間を惜しまないかどうかで、後々のトラブルの出方が変わってくると思うんですよね。

アース棒、打つ場所と深さでこんなに差が出る

アース棒をどこに打つか、これも結構センスが出る部分だと思ってます。コンクリートの近くや乾燥しやすい場所に打ってしまうと、雨が少ない時期に接地抵抗が上がりやすくなるという話をよく聞きます。できれば土が湿りやすい場所、日陰になりやすい場所を選ぶだけで、安定した数値が出やすくなる印象があります。

深さについても、規定の深さまでしっかり打ち込まず、途中で石に当たって浅いまま済ませてしまうケース、正直あると思うんですよね。そういう時は場所を変えるか、複数本打つかの判断をその場でできるかどうかが、経験の差として出てくる部分じゃないかなと。手を抜いた分は、必ずどこかで数字に出てくるものだと思ってます。

複数本打つ場合の間隔にもちょっとしたコツがあって、近すぎる位置に何本も打ってしまうと、接地の効果がうまく分散されずに期待したほど数値が下がらないことがあります。ある程度の距離を空けて打つ、それだけのことなんですけど、知ってるかどうかで仕上がりの安定感がだいぶ違ってくると思います。

漏電に気づかれないまま放置される怖さ

アース工事が甘くても、すぐに何かトラブルが起きるとは限らないんですよね。これが一番厄介なところで、施工した直後は問題なく動いてるから、そのまま何年も気づかれずに使われ続けてしまうことがあります。でも湿気の多い時期にビリッと感電したり、最悪の場合は火花が出て火災につながったりするリスクがあると言われていますし、そうなった時に「あの時の工事が」と後から名前が挙がるのは、僕たち職人にとって一番避けたいことだと思うんです。

逆に言えば、ここをきっちりやっておける職人は、お客さんからも元請けからも「あの人は丁寧だ」という評価につながりやすい部分でもあります。目に見えない工程だからこそ、写真を撮って記録に残しておく、数値をメモしておくといった一手間が、後で「ちゃんとやってました」を証明する材料にもなりますし、自分自身の安心にもつながると思うんですよね。

職人PRIDE(プライド)の会員の中にも、こういう地味な工程にこそ手を抜かないことを大事にしてる方が多くて、そういう積み重ねが次の仕事につながってるんだろうなと感じています。派手さはないけど、結局そこが信頼の土台になってるんじゃないかなと。実際、僕自身も現場を任せる若手を見る時、配管の腕前だけじゃなくて、こういう見えない部分をどこまで丁寧にやってるかを結構見てしまいます。アースの端子の締め方一つ、数値の測り方一つで、その人の仕事への向き合い方がなんとなく伝わってくるものだと思うんですよね。

今日話したアースの話、目立つ工程じゃないからこそ、丁寧にやってる人とそうでない人の差が後々はっきり出てくる部分だと思います。職人プライドというコミュニティでも、こういう「見えないところの仕事ぶり」について現場のリアルな話を共有できたらいいなと思ってるので、また気づいたことがあれば書いていきますね。

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