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同業者はライバルか、それとも助け合う相手か。「仕事を回し合う」関係のつくり方の話

同業者はライバルか、それとも助け合う相手か。「仕事を回し合う」関係のつくり方の話

忙しい時期に限って人手が足りない。逆に暇な時期は同業者もみんな暇。この波、一人親方ならほとんどの人が経験してると思うんですよね。そんなとき、近くにいる同業者を「仕事を取り合うライバル」って見るか、「困ったときに仕事を回し合える相手」って見るかで、正直その後の働きやすさがだいぶ変わってくると僕は思ってるんです。今日はその話をしてみようと思います。

「同業者=ライバル」のままだと、忙しい時期に共倒れする

個人事業主でやってると、どうしても「仕事は自分で全部抱える」っていう発想になりがちなんですよね。せっかく声をかけてもらった仕事を他の職人に渡すなんてもったいない、って気持ち、僕もすごくわかります。でも実際には、繁忙期に一人で全部抱え込もうとして、結局工期に間に合わなかったり、無理な詰め込みで施工の質が落ちたりするケースを何度も見てきました。

逆に、信頼できる同業者が近くに何人かいて「今週きついから、この現場だけ頼めない?」って言い合える関係があると、断らずに済む仕事が増えるんです。お客さんからしても、忙しいからって断られるより、誰かがちゃんと来てくれる方がありがたいわけで。結局それが自分の評判にもつながってくる。ライバル視して抱え込むより、回し合える相手を増やす方が、長い目で見ると仕事は安定するんじゃないかなと思ってます。

手が足りない現場を、顔の見える相手に振れるかどうか

ここで大事なのが「誰に振るか」なんですよね。知らない業者にいきなり現場を丸投げするのは、正直こわいです。仕上がりの質もわからないし、お客さんとの相性もわからない。だから多くの職人が、結局「一度でも一緒に仕事したことがある人」「腕を知ってる人」にしか振らないんだと思います。

逆に言うと、そういう「顔の見える相手」を普段からどれだけ持っておけるかが、いざというときの選択肢の広さになるわけです。現場で偶然一緒になった職人と名刺交換して終わり、じゃなくて、その後もちょっとした現場の話や愚痴を言い合えるくらいの関係を続けておく。そのくらいの緩さでいいと思うんですよね。がっちりした付き合いじゃなくても、「あ、あの人なら任せられるな」って思い出してもらえる存在になっておくことが大事なんじゃないかなと。

「回し合い」の関係は一朝一夕にはできない

とはいえ、こういう関係っていきなりはできません。仕事を紹介したのに雑な仕上げをされて信用を落とした、逆に自分が紹介されたのに態度が悪くて次から声がかからなくなった、みたいな話はよく聞きます。だからこそ、最初の一回、二回のやりとりがすごく大事なんだと思うんです。

紹介された仕事は、自分の現場以上に丁寧にやる。連絡はこまめに返す。約束の時間は守る。当たり前のことなんですけど、これがちゃんとできる人って実は多くないんですよね。だからこそ、それができる職人には自然と仕事が回ってくるし、そういう人同士が集まって、結果的に「回し合いのネットワーク」ができていく。地味な積み重ねなんですけど、これしか近道はないと僕は思ってます。

職人PRIDE(プライド)というコミュニティでできること

僕らがやってる職人PRIDEは、まさにこの「顔の見える相手を増やす」場所になれたらいいなと思って続けているところがあります。一人親方同士って、普段は現場が違えばなかなか横のつながりを持つ機会がないんですよね。同じ協力業者として登録している者同士なら、ある程度の信頼の土台がすでにあるので、そこから「あの人に頼んでみようかな」という話にもつながりやすいんじゃないかと思っています。

職人プライドという名前には、単に仕事を発注する・される関係だけじゃなくて、職人同士が誇りを持って支え合えるコミュニティにしたいという思いを込めています。ライバルとして削り合うんじゃなくて、忙しいときはお互い様で助け合える。そんな関係が少しずつでも広がっていけば、業界全体としても働きやすくなっていくんじゃないかなと、僕は本気で思ってるんです。

仕事を一人で抱え込む働き方も、もちろん悪くはないです。でも、もし「最近ちょっと余裕がないな」「逆に暇な時期が続いてるな」って感じてるなら、一度周りの職人との関係を見直してみるのもいいかもしれません。回し合える相手が一人増えるだけで、働き方はけっこう楽になりますよ。

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