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高圧洗浄、水圧そのまま当ててませんか?アルミフィンを傷めない洗浄作業のコツの話

高圧洗浄、水圧そのまま当ててませんか?アルミフィンを傷めない洗浄作業のコツの話

エアコンクリーニングの依頼、最近増えてきてるって現場の方から聞くことが多いんですよね。室内機の分解洗浄はもちろんですけど、室外機側の高圧洗浄も込みで頼まれるケースが結構あるみたいで。ただこの高圧洗浄、道具さえあれば誰でもできそうに見えて、実はフィンを傷める失敗が地味に多い作業だと思うんです。今日はそのあたりの話をしてみようと思います。

水圧を「とりあえず強め」にする癖、実は危ないんです

高圧洗浄機って、汚れが落ちにくいとつい水圧を上げたくなりますよね。汚れが目に見えて取れるので気持ちいいのもわかるんですけど、アルミフィンは想像以上に柔らかい素材なんです。ノズルを近づけすぎたり水圧を上げすぎたりすると、フィンが波打つように潰れてしまって、風が通らなくなる。見た目には気づきにくいので、洗浄後にお客さんから「前より効きが悪くなった」って言われて初めて気づくパターン、結構あると思うんですよね。

目安として、ノズルはフィン面から30センチ以上離す、フィンと垂直じゃなくて少し斜めに水を当てる、というのを基本にしてる職人さんが多いです。垂直に強く当てると水の勢いがそのままフィンの倒れる方向にかかっちゃうので、斜めからのほうが逃げ道ができて潰れにくいんです。あとノズルを一箇所に止めずに、常に動かしながら当てるのも大事なポイントだと思います。

特に築年数の古い室外機は、フィン自体が経年でもろくなってることが多いので、新品同様の水圧で当てると新しい機種以上にダメージが出やすいと言われています。洗浄前にフィンを軽く指で触ってみて、ちょっとでも柔らかい・崩れそうな感触があったら、その現場だけ水圧設定を一段階落とす。そのひと手間を惜しまないかどうかで、仕上がりの差が出てくるんだと思います。

洗浄前の「養生」を省くと、あとで痛い目を見る話

室外機の洗浄で一番トラブルになりやすいのが、電装部分への水の侵入だと思うんです。基板やコンプレッサーの端子部分にビニールをしっかり養生しないまま洗浄すると、その場では動いていても、数日後に基板が腐食して故障する、なんてことも起こり得ます。しかも故障のタイミングがずれるので、洗浄が原因だと気づかれにくいし、逆に自分たちも「これ本当にうちのせいか?」って判断に迷うことになる。

なので洗浄前にファンモーターの軸受けや電装ボックスまわりはビニールと養生テープでしっかり覆う、これを毎回のルーティンにしておくのが安心だと思います。面倒に感じる工程ほど、省いたときのリスクが大きいんですよね。あと洗浄後は送風運転を少し回して内部を乾かしてから通常運転に戻す、というひと手間も、電装トラブルを防ぐ意味では効果があると思っています。

養生のやり方も一律じゃなくて、機種によって基板の位置や配線の取り回しが違うので、カバーを開けて中を確認してから養生範囲を決める、という順番を守るのが大事だと思います。「いつもこの位置だから」で決めつけて養生すると、思わぬ隙間から水が入り込むこともあるので、面倒でも一台ずつ確認する癖をつけておいたほうがいいと思うんです。

室内機側の樹脂パーツ、洗剤の相性も見落とせない

室内機のクリーニングだと、アルミフィン洗浄剤の他に、ドレンパンや樹脂製のルーバーも一緒に洗うことが多いですよね。ここで気をつけたいのが洗剤の成分と樹脂の相性です。強アルカリ性の洗浄剤を長時間放置すると、樹脂パーツが白く変色したり、ひび割れの原因になったりすることがあると言われています。特に古い機種は樹脂が経年劣化してるので、新しい機種と同じ感覚で薬剤を使うと想定以上にダメージが出ることもあるんです。

機種の年式を見て「これはちょっと弱ってるな」と感じたら、洗浄剤の放置時間を短くする、濃度を薄めにする、といった調整をする職人さんもいます。マニュアル通りの手順が絶対じゃなくて、目の前の機械の状態に合わせて加減する、っていうのがベテランの勘どころなんだと思います。

あとドレンパンのカビ汚れがひどい場合、つい強めにこすりたくなりますけど、樹脂表面に細かい傷がつくと、そこに次のカビが余計に付着しやすくなるって話も聞きます。ゴシゴシ削るより、洗剤を少し長めに浸け置きしてから優しく流す、という手順のほうが結果的にきれいになって、パーツも傷めずに済むことが多いと思います。

「洗浄してよかった」と思ってもらうための最後のひと工夫

洗浄作業って、汚れを落とすこと自体はゴールじゃなくて、お客さんに「頼んでよかった」と思ってもらうのが本当のゴールだと思うんです。洗浄が終わったあとに周りの水滴を拭き取る、室外機の足元に飛び散った汚れを流しておく、そういう最後の仕上げまでやりきると印象がぜんぜん違います。

逆に言えば、フィンを潰さない・電装を守る・樹脂を傷めないっていう技術面の丁寧さは、正直お客さんからは見えにくい部分なんですよね。だからこそ、見える部分の仕上げと見えない部分の丁寧さ、両方揃って初めて「あの人にまた頼みたい」って評価につながるんだと思います。職人PRIDE(プライド)の会員の中にも洗浄作業を得意にしてる方が結構いると思うので、こういう地味なコツも現場同士で共有できたらいいなと思っています。

それと、洗浄作業のあとに簡単な運転確認をして「風量、こんな感じで戻りましたよ」と一言お客さんに伝えるだけでも、安心感がぜんぜん違うと思います。作業の中身を全部説明する必要はないですけど、ちゃんと最後まで見てますよ、っていう姿勢が伝わるだけで、次の依頼につながる確率も上がるんじゃないかなと思うんです。

高圧洗浄って単純作業に見えて、実は経験の差が一番出る仕事のひとつかもしれません。今日の話が、明日の現場でちょっとでも役に立てば嬉しいです。

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