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もし現場で「壊した」「怪我させた」が起きたら、その時いくら出せますか?一人親方の保険の話

もし現場で「壊した」「怪我させた」が起きたら、その時いくら出せますか?一人親方の保険の話

今日は保険の話をしようと思います。地味なテーマなんですけど、一人親方でやってる以上、避けて通れない話だと思うんですよね。「うちは長年事故なんてないから」という人ほど、実はちゃんと見直したほうがいいんじゃないかなと。今日はちょっと腰を据えて、この話に付き合ってもらえたらと思います。

「今まで大丈夫だった」は、次も大丈夫の理由にならない

エアコンの取り付けにしても配管工事にしても、うっかりお客さんの床や壁を傷つけてしまう、室外機を落として車に当ててしまう、そういう可能性はゼロじゃないですよね。腕があるかどうかとは別の話で、脚立が滑った、養生が一瞬めくれた、そういう「たまたま」で事故は起きるものだと思うんです。長年無事故で来た職人さんほど、逆に「自分は大丈夫」という感覚が強くなっていて、備えが薄くなっているケースを見かけることもあります。

で、実際に何か壊してしまったとき、修理代や弁償を自腹でポンと出せるかというと、正直厳しい人のほうが多いんじゃないでしょうか。数万円ならまだしも、フローリング全面張り替えとか、車の修理とか、桁が一つ二つ上がってくると一気にきつくなります。もっと言えば、水漏れで階下まで被害が及んだ、というような話になると、被害額は自分の想像をはるかに超えてくることもあるんですよね。職人プライド(職人PRIDE)の面談でも、保険の加入状況を聞かれることがあると思いますが、それは会員を疑ってるわけじゃなくて、現場に入ってもらう以上お互いに安心材料が欲しいからなんですよね。

賠償責任保険と傷害保険、何がどう違うのか

ざっくり言うと、賠償責任保険は「自分が誰かに与えた損害」をカバーするもの、傷害保険は「自分自身が怪我をしたとき」のためのものです。この二つ、似たような場面で語られがちですが役割が全然違うので、両方の意味を分けて考えたほうがいいと思います。

一人親方だと労災保険に自動では入れないので、労災保険の特別加入という仕組みを使っている人も多いと聞きます。これは自分が怪我をしたときの補償の話で、お客さんの物を壊したときの弁償はカバーしてくれません。逆に賠償責任保険は、自分の怪我には使えない。この二つの守備範囲の違いを、なんとなく「保険に入ってるから大丈夫」で済ませてしまっている人、意外といるんじゃないかなと思います。「保険に入ってます」と一言で言っても、中身が全然違う二種類がある、というのはぜひ覚えておいてほしいところです。

元請けから「保険に入ってるか」と聞かれる意味

最近は元請け側から、協力業者に保険加入を確認するケースが増えてきていると感じます。これは面倒な話というより、元請けとしても「もし現場で何かあったときに、誰がどう責任を持つのか」をはっきりさせておきたいという事情があるんですよね。逆に言うと、保険にきちんと入っている職人のほうが、仕事を任せる側からすると声をかけやすい、という面もあると思います。

「保険料がもったいない」という気持ち、わからなくはないんです。ただ、月々の保険料と、万が一のときに数十万・数百万を自分で用意する話を比べると、どちらが現実的な備えなのかは、一度冷静に計算してみる価値があると思います。加入の要否や具体的な補償内容は保険会社や商品によって差があるので、その辺りは職人プライドの面談や事務局でも相談できる部分だと思います。同業の仲間内で「どこの保険入ってる?」と聞き合ってみるのも、案外いい情報交換になるんじゃないでしょうか。

道具の盗難・破損への備えも、意外と抜けがち

保険というと対人・対物の賠償ばかり気にしがちですが、自分の工具が盗まれた、車上荒らしにあった、というときの備えも忘れちゃいけないところです。プロ用の工具って一式揃えるとそれなりの金額になりますし、盗難に遭うと仕事が止まってしまうという二重のダメージがあります。工具箱ごと持っていかれて、次の現場に道具なしで向かうことになった、なんて話も聞いたことがあります。

火災保険や動産保険のオプションで工具類をカバーできる場合もあるので、加入している保険の補償範囲を一度棚卸ししてみるのをおすすめします。「入ってるつもりだったけど、実は工具は対象外だった」というのは、事故が起きてから気づくと一番つらいパターンなので、証書や約款を一度引っ張り出して確認してみる価値はあると思います。

あと、車に工具を積みっぱなしにする人も多いと思いますが、駐車場所によっては盗難のリスクがぐっと上がります。夜間はできるだけ人目のある場所に停める、貴重な電動工具だけは車内に残さない、といった予防策と保険の両輪で考えておくと安心です。備えは一つだけに頼らず、複数の手段を組み合わせておくくらいがちょうどいいんじゃないかなと思います。

今日は保険の話をしましたけど、要は「起きてから考える」んじゃなくて「起きる前に整理しておく」という、それだけの話だと思うんです。難しく考えず、まずは自分が今入っているものが何をカバーしているのか、一度確認するところから始めてみてください。それだけで、次の現場に向かう気持ちが少し軽くなるんじゃないかなと思います。

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