新しくエアコンを増設する時、室内機と室外機の設置ばっかり気にして、電源まわりをサラッと済ませちゃうこと、ないですかね。今日はその「分電盤の空き」の話をしようと思うんです。
空きスペースがある=増設できる、じゃないんです
分電盤を開けて、ブレーカーが1個2個空いてるのを見て「よし、ここに増設用のブレーカー入れよう」って決めちゃう場面、正直よく見かけます。でも空きスペースがあることと、その分電盤に容量的な余裕があることは、まったく別の話なんですよね。
主幹ブレーカーの容量に対して、今すでに使ってる分岐ブレーカーの合計がどれくらいなのか。そこを見ずに「空きがあるからOK」で進めると、新しいエアコンを入れた途端に主幹が落ちるようになった、なんてクレームにつながります。特に古い戸建てだと主幹自体が30A・40Aのままっていうお宅もまだまだあって、そこにエアコンを1台足すだけで一気に厳しくなることもあるんです。契約アンペアの見直しが必要になるケースだってあるので、そこは現地調査の段階でお客さんに伝えておいた方がいいと思うんですよね。
専用回路になってるか、そこも確認してほしい
エアコンは基本的に専用回路が原則って言われてますけど、現場によっては古い配線がそのままになっていて、コンセントが他の家電と共用の回路にぶら下がってる、なんてこともあります。見た目はコンセントがちゃんとあるように見えても、その奥の配線までは目視だけじゃ分からないんですよね。
特に増改築を繰り返してるお宅だと、どの回路がどこに繋がってるか、家の人自身も把握してないパターンが多いです。ブレーカーを1個ずつ落として、どのコンセントが消えるか確認する。地味な作業ですけど、これをサボると後々「たまにブレーカーが落ちる」っていう原因不明のクレームになって返ってくるんです。専用回路かどうかの確認は、面倒でも省いちゃいけない工程だと思ってます。
アース線、なんとなく繋いで終わりにしてませんか
エアコンのアース工事も、正直「繋げばいい」で終わらせがちな部分かもしれません。でもアースの接地状態がちゃんとしてないと、漏電時に本来の役割を果たせなくなるんですよね。特に外壁のアース端子が経年劣化で腐食してたり、そもそもアース端子自体が見当たらない古い住宅もあります。
そういう時に「まあいいか」で済ませず、代替の接地方法をどうするか、水道管を使うのか、専用の接地棒を打つのか、その判断を現場でパッと決められるかどうかが、経験の差が出るところだと思うんです。ここをちゃんとやってる職人と、そうじゃない職人の差って、普段はお客さんに見えないんですけど、いざという時に効いてくる部分なんですよね。
見積もり段階で電気工事の可能性を伝えておく
一番揉めやすいのが、現地調査の時点で電気容量の問題に気づいてなくて、いざ工事当日になって「実は分電盤の増設工事が別途必要です」って言うパターンです。お客さんからすれば「最初に言ってよ」ってなりますし、追加費用の説明も後出しだと信頼を落としかねません。
だからこそ、見積もり段階でざっくりでも分電盤の状態を確認しておいて、「もしかしたら電気工事が別途発生するかもしれません」と一言添えておくだけで、後々の印象がかなり変わります。この一手間を惜しまないことが、次も指名で呼んでもらえるかどうかの分かれ目になると、僕は思ってるんですよね。職人PRIDE(プライド)に参加してる職人さんたちと話してても、こういう地味な確認作業をちゃんとやってる人ほど、元請けからの信頼が厚いなと感じます。
電源まわりの確認って、正直目立たない作業です。でもここをきっちり押さえておくことが、結果的にお客さんの安全を守って、自分の仕事の信用を積み上げることに繋がるんじゃないかなと思います。今日も一日、お疲れ様でした。

