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一日のうち、どこで一回休んでますか?一人親方の「体力ペース配分」の話

一日のうち、どこで一回休んでますか?一人親方の「体力ペース配分」の話

今日は働き方の話をしようと思います。若い頃は朝から晩までフルスロットルで動けたのに、最近ちょっと無理すると次の日にしっかり響く。そんな感覚、ありませんか。会社員なら休憩時間が就業規則で決まってますけど、一人親方は自分でペースを決めなきゃいけない。そこが自由でもあり、実は一番難しいところなんですよね。

「朝イチ全力型」が一番危ない

現場に着いた瞬間からエンジン全開で動く人、結構多いと思うんです。段取りも早いし、施主さんや元請けさんの受けもいい。若いうちはそれで通用しますし、実際そういう職人さんは頼りにされます。でも僕がこれまで見てきた中で、体を壊したり腰をやったりする職人さんって、実はこのタイプが多い気がするんです。

朝の勢いのまま昼過ぎまで突っ走って、気づいたら疲労がピークに達してから初めて休む。そうなると回復に時間がかかるし、翌日以降のパフォーマンスまで落ちてしまうんです。しかも本人は「まだやれる」と思ってることが多いので、余計に休むタイミングを逃してしまう。体力配分がうまい職人さんを見ていると、共通して「まだ余裕があるうちに小休止を入れる」というクセを持ってます。疲れ切ってから休むんじゃなくて、七割くらいの疲労感で一度手を止める。この差が、一日単位じゃなく一週間・一ヶ月単位で見たときの生産量に大きく響いてくるんだと思うんですよね。若手のうちに「疲れてから休む」クセがついてしまうと、それを後から直すのも意外と大変です。できれば独立したての頃から「休むタイミングを自分で決める」練習をしておくと、体力が落ちてくる年齢になったときにも自然と対応できるようになると思います。

休憩は「サボり」じゃなくて工程の一部

一人親方だと、休んでる姿を元請けさんや他の職人さんに見られるのが気まずいっていう人、結構いるんじゃないでしょうか。特に現場に他の業者さんも入ってると、自分だけ手を止めるのに気を遣ってしまう。その気持ちはよく分かります。でも冷静に考えると、疲労で集中力が落ちた状態で作業するほうが、ミスや事故のリスクは確実に上がります。配管をつぶしたり、脚立から足を踏み外したり。そういう失敗のほうがよっぽど信用を落とすし、結局は手直しの時間で余計に消耗することになるんです。

僕が個人的にいいなと思うのは、休憩を「工程表に組み込んでしまう」考え方です。10時と15時に必ず10分、みたいに時間を決めて動く。感覚に頼らず仕組みにしてしまえば、疲れが溜まる前に自然と手が止まるので、罪悪感も薄れます。周りに他の職種の方がいる現場でも、時間を決めて動いていれば「サボってる」ではなく「そういう段取りなんだな」と自然に受け止めてもらいやすくなる気がします。夏場の熱中症対策としても、この「時間で区切る休憩」は言われている通り効果があるようです。

季節・現場によってペースは変えていい

真夏の屋根の上と、冬場の室内作業とでは、当然必要な体力の使い方が違います。それなのに一年中同じペースで働こうとすると、どこかで無理が出てくる。夏場は朝の涼しい時間に重い作業を寄せて、日中はこまめに水分と塩分を取りながら軽めの作業に切り替える。逆に冬場は体が温まるまでの立ち上がりをゆっくりにして、急に重い荷物を持ったりして腰や肩を痛めないようにする。そういう季節ごとの微調整ができるのも、一人親方の強みだと思うんです。

現場の規模によってもペース配分は変わってくるはずです。急ぎの小工事なら多少無理して詰めることもあるでしょうし、逆に一週間、二週間と続く長丁場の大規模現場なら、最初から飛ばしすぎないことが大事になる。初日から全力で行くと、三日目くらいで急にガクッと体が動かなくなる、なんてことも起こりがちです。「この現場はどのくらいの期間、どのくらいのペースで走り続ける必要があるか」を最初に見極めておくと、途中でガス欠になるのを防げるんじゃないでしょうか。天候にも左右されるので、雨の日にあえて事務作業や見積もりに時間を回すなど、現場以外の日をペース配分に組み込むのも一つの手だと思います。

体調管理は仕事道具の手入れと同じ

工具は手入れを怠るとすぐ調子が悪くなりますよね。刃こぼれしたまま使い続ければ切れ味は落ちるし、油を差さなければ動きも渋くなる。体もまったく同じで、手入れを怠ると急に動かなくなる日が来ます。ただ工具と違って、体は壊れてから修理するのに時間もお金もかかるし、下手をすると長期間現場に立てなくなってしまう。だからこそ「今日はちょっと無理せず引く」という判断ができるかどうかが、長く現場に立ち続けられるかを分けるんだと思うんです。

周りの職人さんを見ていても、長く第一線でやってる人ほど「今日は無理しない日」の判断が早い印象があります。逆に若い頃に無理を重ねて、体を壊してから初めてペース配分の大切さに気づく人も少なくありません。一人親方は誰も止めてくれないからこそ、自分でブレーキをかける習慣を持っておきたいところです。職人PRIDE(プライド)のような仲間がいるコミュニティだと、他の職人さんの働き方のペースを聞く機会もあるので、自分のやり方を見直すきっかけになったりもします。同業の人がどうやって体力を配分しているか、雑談の中で聞いてみるだけでも新しい発見があると思いますよ。

今日も一日、無理しすぎず、でもちゃんと仕事はこなす。そのバランス感覚を大事にしていきましょう。

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