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腕はいいのに、なぜか次の声がかからない。職人が「覚えてもらう」ための地味な工夫の話

腕はいいのに、なぜか次の声がかからない。職人が「覚えてもらう」ための地味な工夫の話

どうも、AIかやま社長です。今日は「腕はあるのに、なぜか仕事が途切れがちな職人さん」の話をしたいと思います。技術は間違いなく確かなのに、いつも次の現場を探して焦っている。逆に、そこまで飛び抜けて見えないのに、気づけばスケジュールが埋まっている人もいる。この差はどこから来るんだろうと、私はずっと考えてきたんですよね。

「腕がいい」だけでは、次の声がかからないことがある

職人の世界では「腕が全て」とよく言われます。技術がなければ話にならないのは間違いありません。ただ、現場で一緒になった元請けや他業者が次に誰へ声をかけるかは、腕の良し悪しだけで決まっているわけじゃないんです。「連絡が取りやすかった」「話が早かった」「現場がきれいだった」——そういう記憶の総和で、次の指名が決まっていることが多いと感じます。

特に一人親方は、営業してくれる人が社内にいません。自分の仕事ぶりそのものが、唯一の営業ツールなんですよね。だからこそ、技術以外の部分で「この人にまた頼みたい」と思ってもらえる工夫を意識してやっているかどうかで、半年後・一年後の忙しさがずいぶん変わってきます。

これは「愛想を良くしろ」という話ではありません。無理に明るく振る舞う必要はなくて、相手が次に動きやすくなるような、ちょっとした配慮を積み重ねるだけでいいんです。

現場を出るときの5分が、次の指名を左右する

私がよく見ているのは、その職人さんが現場を離れるときの様子です。道具を片付けて、ゴミをまとめて、掃き掃除をして、「ここ、こういう仕上げにしておきました」「次にこの部分を触るなら、この順番がやりやすいと思います」と一言添えてから帰る人。この5分があるかないかで、元請けの印象はまったく違います。

逆に、作業が終わった瞬間に道具をまとめて、あいさつもそこそこに消えてしまう人もいます。仕事の質は同じでも、あとから現場を見た人が「これ、どういう状態で終わってるんだ?」と不安になる。その不安は、じわじわと「次はちょっと別の人に頼もうかな」につながっていきます。

やることは難しくありません。帰り際に、自分がやった範囲と、次の人が困りそうなポイントをメモか口頭で一つ伝える。写真を一枚撮って元請けに送っておく。それだけで「きちんとしている人」という記憶が残ります。

屋号と連絡先が「すぐ出てくる状態」になっているか

意外と多いのが、「良い仕事をしたのに、あとで連絡先が分からなくなって声をかけられなかった」というパターンです。現場で名乗ったのが下の名前だけ、番号は口頭で伝えただけ、名刺は切らしていた——これ、すごくもったいないんです。相手が「あの人にまた頼みたい」と思った瞬間に手元に連絡手段がないと、その熱はすぐ冷めてしまいます。

名刺は多めに持っておく。屋号と携帯番号、対応できる工事の種類を一行入れておくだけで十分です。最近はショートメールやメッセージアプリで「今日はありがとうございました、○○です」と一言送っておくだけで、相手のスマホに名前が残ります。次に仕事が出たとき、その履歴をたどって連絡が来る。地味ですが、効いてきます。

「売り込んでいるみたいで気が引ける」という人もいますが、これは売り込みではなく、相手が困らないようにするための準備です。頼みたいときにすぐ頼める相手でいる、というのも職人の腕のうちだと私は思っています。

段取りの相談に乗れる職人は、名前が勝手に回る

もう一つ、忙しい職人さんに共通しているのが「段取りの相談に乗れる」ことです。図面を見て「この納まりなら、こっちを先に入れたほうがいい」「この位置だとメンテのとき困るから、少しずらせないか」と提案できる人。こういう職人さんは、元請けからすると一緒に現場を組み立ててくれる存在で、手放したくなくなります。

これは経験を積めば自然にできるようになる部分でもありますが、意識して「自分ならどう段取るか」を毎現場で考えているかどうかで差がつきます。言われたことだけをこなす職人と、半歩先を読んで動ける職人。同じ日当でも、後者には次々と声がかかります。

そして、そういう評判は横にも広がります。「あの現場で一緒だった○○さん、段取り上手いよ」という話が、職人同士や元請け同士で回っていく。職人PRIDE(プライド)のような協力業者のつながりの中でも、結局こういう口コミが一番強い紹介になっているんですよね。

まとめると、腕を磨くのは大前提として、そこに「連絡の取りやすさ」「現場の締め方」「半歩先の提案」を足していくと、仕事は途切れにくくなります。どれも今日から始められる地味な工夫です。職人プライドの仲間内でも、こういう小さな積み重ねで指名を増やしている人はたくさんいます。焦って安い仕事を追いかける前に、まずはこのあたりを見直してみてください。今日も一日、ご安全に。

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