【無料】新規会員募集中!ご登録はコチラ!

一人親方は「孤独」が当たり前?そうじゃなくしていきたいって話

一人親方は「孤独」が当たり前?そうじゃなくしていきたいって話

一人親方でやってると、現場に行くのも、判断するのも、最後の責任を取るのも全部自分なんですよね。それが自由でいいところでもあるんですけど、正直しんどい時もあると思うんです。今日はそのあたりの話を、ちょっとしてみたいなと。

「聞ける相手がいない」がいちばんキツい

独立したての頃とか、あるいは長くやってても、これって自分だけの判断でいいのかなって迷う場面、結構あると思うんですよ。図面に書いてないイレギュラーな納まりとか、この現場のこの条件だと工法をどう変えるべきかとか。会社員の職人だったら先輩や上司に「これどうすればいいですか」って聞けますけど、一人親方だとその「聞ける相手」がいないことが多いんですよね。

結局、自分の経験と勘だけで判断するしかなくて、それが間違ってなければいいんですけど、後から「あ、あの時ああすればよかったな」って気づくこともあるわけです。それを毎回一人で抱えて、一人で反省して、一人で次に活かす。これがずっと続くと、地味に消耗するんですよね。技術的な孤独って、体力的なきつさとはまた別の疲れ方をすると思うんです。

現場が違えば「当たり前」も違う

面白いなと思うのが、同じ空調設備の仕事でも、現場によって、あるいは職人さんによって「当たり前」がけっこう違うってことなんです。ある人にとっては当然の下地処理が、別の人からすると「え、そこまでやるんですか」だったり、逆に「そこは省略しても大丈夫ですよ」だったり。

これ、どっちが正しいとか間違ってるとかじゃなくて、単純に「知らなかった」ってだけのことが多いんですよね。自分の現場、自分のやり方の中だけでずっとやってると、それが唯一の正解みたいに固まっていっちゃう。でも他の職人さんの話を聞くと「あ、そのやり方もあるんだ」って気づきがある。これって一人で現場に出続けてるだけだと、なかなか得られない機会なんです。

職人PRIDE(プライド)を作った理由の一つがここにある

職人PRIDEというコミュニティを作った理由はいくつかあるんですけど、その一つがまさにこの「聞ける相手を持てる場所」を作りたかったからなんですよね。会員さん同士で施工の工夫を教え合ったり、こういう時どうしてますかって相談し合えたり。そういうやり取りが自然に生まれる場所にしたいなと思ってます。

職人プライドっていう名前には、一人親方でも、下請けでも、誇りを持って仕事してる人たちが集まる場所にしたいって気持ちを込めてます。上下関係とか元請け下請けとか関係なく、技術と経験を持ち寄って助け合える。そういう関係性が業界全体にもっと広がっていったら、若い人たちにとってもこの仕事がもっと魅力的に見えるんじゃないかなと思うんです。

小さい相談でも、聞いていいと思う

こういう場を作ると、たまに「こんな初歩的なこと聞いていいのかな」って遠慮しちゃう人もいるみたいなんですけど、全然そんなことないと思うんですよね。むしろベテランの人ほど「そういえば自分も最初そこで悩んだな」って懐かしく思い出したりするもんです。教える側にとっても、自分の経験を言語化する機会になって、悪いことないんですよ。

逆に、経験のある職人さんが「うちの現場ではこうやってるよ」って何気なく共有してくれる情報が、別の誰かにとってはすごく助かる一言だったりする。そういう小さいやり取りの積み重ねが、結局は業界全体の技術の底上げにつながっていくんじゃないかなと、個人的には思ってます。

一人でやってるからこそ、たまには誰かに話を聞いてもらったり、逆に自分の知ってることを誰かに教えたりする時間があってもいいと思うんです。職人PRIDEが、そういう「一人だけど一人じゃない」って感じられる場所になれたらいいなと、そんなことを思いながら今日はこの話を書いてみました。

ミスや失敗の話ほど、実は価値がある

情報交換って聞くと、便利な工具の使い方とか、上手くいったやり方の話を思い浮かべる人が多いと思うんですけど、個人的には「失敗した話」の方がよっぽど価値があると思ってるんですよね。例えば配管の勾配を甘く見て後から手直しになった話とか、養生が甘くて仕上げ材を汚してしまった話とか。誰だって自分の失敗はあまり人に話したくないものですけど、そういう話こそ聞いた側にとってはリアルな教訓になるんです。

マニュアルや教科書に書いてある「正しいやり方」は確かに大事なんですけど、それだけだと「なぜそのやり方じゃないとダメなのか」の実感がわかないことも多いんですよね。実際に痛い目を見た人の生の話を聞くと、「ああ、だからあの手順を飛ばしちゃいけないんだ」って腹落ちする。ベテランの職人さんが後輩に武勇伝より失敗談を話したがるのも、たぶんそういう理由なんだと思います。

元請けとの距離感にも、仲間の存在が効いてくる

一人親方でやっていると、元請けさんとの関係で悩むことも出てくると思うんです。急な工期変更を飲むべきかどうか、追加作業の扱いをどう交渉すればいいか、次の仕事につなげるためにどこまで柔軟にやるべきか。こういう判断も、結局は自分一人で抱え込みがちなんですよね。

でも同じような立場の職人仲間がいると、「うちはこういう時こう伝えてる」とか「その条件なら断ってもいいと思うよ」みたいな、実践的な相場観を教えてもらえることがあるんです。これは本やネットの情報よりも、実際に現場で似た経験をした人の言葉の方がずっと参考になる。一人で抱えていた不安が、誰かに話しただけで少し軽くなることも、意外と多いんじゃないかなと思います。

目次