【無料】新規会員募集中!ご登録はコチラ!

脚立、片手で持って登ってませんか?高所作業の「慣れ」が一番怖いって話

脚立、片手で持って登ってませんか?高所作業の「慣れ」が一番怖いって話

エアコン室内機の設置、配管の立ち上げ、天井カセットの点検口作業。うちの仕事って、実は「脚立に乗ってる時間」がものすごく長いんですよね。でも脚立作業って、慣れれば慣れるほど雑になっていく道具でもあると思うんです。今日はそのあたりの話を、ちょっとまとめてみようと思います。

脚立の四点接地、毎回きちんと確認してますか

脚立を開いたら四本の脚がちゃんと床に接地してるか、開き止め金具がロックされてるか。新人の頃は必ずやってたこの確認、経験年数が長くなるほど省略しがちになるんですよね。特に現場が忙しい時、次の作業のことで頭がいっぱいの時ほど、脚立をバッと開いてそのまま登っちゃう。

床が水平に見えても、フローリングの下地がわずかに傾いてたり、養生シートの下に段差があったりすることは珍しくありません。ゴム足の片方だけ浮いてるのに気づかず作業して、ちょっと体重をかけた瞬間にグラっと来た、という話は職人PRIDEの会員さんからも何度か聞いたことがあります。四点接地の確認は「初心者がやること」じゃなくて、ベテランこそ意識的にやり続けるべき習慣だと思うんです。

三点支持、頭では分かってても体は忘れる

脚立に乗る時は両手両足のうち三点を常に支持点にする、いわゆる三点支持。これも講習で必ず教わる基本ですが、実際の現場では片手に工具、片手に配管材を持って登ってる人を本当によく見かけます。荷揚げ用のロープや腰道具のポーチをうまく使えば、両手を空けたまま登ることは十分できるんですよね。

特に危ないのが、脚立の天板に近い一番上の段。あそこは本来「乗ってはいけない段」に指定されている脚立がほとんどですが、あと少し手が届かないからとつい足をかけてしまう。届かないなら脚立を移動する、それだけの話なんですが、面倒くさがってしまう気持ちも正直よく分かります。だからこそ、届く範囲の脚立を選ぶ、もしくは高さのある専用の作業台を用意するという段取りの部分で解決するのが一番だと思うんです。

脚立を移動する回数を減らす段取りの工夫

脚立作業で事故が起きやすいのは、実は「登っている時」より「持って移動している時」だったりします。開いた状態のまま次の作業位置まで運んで、足元の配管や工具箱に気を取られて転倒する。これを防ぐには、作業を始める前にルートと必要な位置をある程度イメージしておくのがコツです。

天井カセット型の点検口を何箇所も回る現場なら、最初に全体を歩いて「ここは脚立、ここは専用足場」とざっくり決めてから作業を始めると、無駄な移動と持ち直しの回数がぐっと減ります。段取り八分という言葉がありますが、高所作業に関しては段取りの良し悪しがそのまま安全性に直結すると言っても言い過ぎではないと思うんですよね。

ヘルメット・命綱、面倒でも省略しない現場かどうか

脚立作業の高さによっては保護帽の着用が必要になるケースがあると言われていますし、一定の高さを超える作業では墜落制止用器具の使用が求められる場面もあります。「このくらいの高さなら大丈夫」という自己判断は、慣れた職人ほど陥りやすい落とし穴です。

元請けさんの現場ルールが厳しいと感じることもあるかもしれませんが、それは裏を返せば、事故が起きた時の重さを分かっているからこそのルールなんですよね。職人プライドとしても、腕の良さと同じくらい「安全に仕事を終わらせる力」も誇れる技術のひとつだと思っています。協力業者の皆さんが元気に現場に通い続けられることが、結局はうちにとっても一番ありがたいことなんです。

高所作業の基本って、正直どれも「知ってるよ」ということばかりだと思います。でも知ってることと、毎回きちんとやることの間には結構な距離があるんですよね。今日の作業、脚立を開く前にもう一度だけ足元を確認してみてください。

目次