今日はちょっと真面目な話をしようかなと思うんですよね。「体力」の話です。若い頃と同じペースでずっと働き続けられるかって、正直厳しいところがあると思うんです。でも一人親方って、自分で『ペースを変える』って決めるのが地味に難しいんですよね。今日はそのあたりを一緒に考えてみたいと思います。
「若い頃と同じ」が通用しなくなる瞬間
20代、30代の頃は、朝から晩まで現場を走り回って、次の日もケロッとしてたっていう職人さん、多いと思うんです。でも40代、50代に差し掛かってくると、同じ量の作業をしても翌日の疲れの残り方が全然違ってくる。これは体力が落ちたというより、回復のスピードが変わってきたっていう方が正確なんじゃないかなと思うんですよね。
問題は、仕事の受け方や1日のスケジュールの組み方が、昔の自分の基準でそのまま固定されちゃってることなんです。「このくらいの量なら余裕」っていう感覚が、実は10年前の自分の感覚のまま更新されてないっていうパターン、結構あるんじゃないかなと思います。無理して詰め込んで、現場でミスが増えたり、怪我のリスクが上がったりするのは、本人のためにもお客様のためにもならないですよね。
1日・1週間の組み方を『今の自分』基準に変える
具体的にどうするかって話なんですけど、例えば1日の現場数を1件減らす、連続で詰め込む日を作らない、重い作業と軽い作業を交互に配置するとか、そういう工夫が効いてくると思うんです。特に効果的なのが『きつい現場の翌日に、比較的軽い作業を入れる』という組み方で、これだけで疲労の蓄積がかなり違ってくる感覚があります。
あと地味に大事なのが、移動の組み方なんですよね。現場を詰め込みすぎて移動時間でヘトヘトになるパターン、一人親方だと結構あると思うんです。エリアをまとめて回る、移動が長い日は作業量を軽めにする、そういう調整をスケジュールの時点でやっておくと、現場でのパフォーマンスがだいぶ安定してきます。
『休む』を予定に入れておくという考え方
体力配分を変えるっていうと、つい『無理しない』っていう抽象的な話になりがちなんですけど、実際に効くのは『休む日をあらかじめスケジュールに入れておく』ことだと思うんです。空いた日を休みにするんじゃなくて、先に休みを決めてから仕事を入れていく。この順番を変えるだけで、体への負担の感じ方がかなり違ってくると思います。
一人親方だと、断ると次の依頼が来なくなるんじゃないかっていう不安から、無理な依頼でも受けてしまうことがあると思うんですよね。でも長い目で見たら、体を壊して長期間現場に出られなくなる方が、よっぽど大きな損失だと思うんです。短期的な仕事の量より、10年後も現場に立てているかどうかの方が大事だと、自分は思っています。
若い職人に『ペース配分』を伝えていくこと
ベテランの職人さんが持ってるこの体力配分の感覚って、実は若い職人にはなかなか伝わりにくいものだと思うんです。体力がある時期は、多少無理しても『できてしまう』から、ペース配分の大切さに気づくタイミングがどうしても遅くなりがちなんですよね。
職人PRIDE(プライド)というコミュニティの良さの一つは、こういう『体力配分』みたいな、数字には出てこないけど現場で本当に大事な知恵を、ベテランから若い職人へ自然に伝えていけるところだと思うんです。職人プライドの中で、年代を超えて働き方の工夫を共有できる関係が広がっていったら、業界全体としても長く現場に立てる職人さんが増えていくんじゃないかなと思います。
体力配分を変えるのは、ある意味で『自分の働き方を自分で設計し直す』ことだと思うんです。無理が効かなくなってきたなと感じたら、それはサボりでも衰えでもなくて、次のステージに入ったっていうことなんじゃないかなと。今日はそんなことを考えながら、この記事を書いてみました。

