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保温材の重ね目、適当に巻いてませんか?結露を呼ぶ『隙間』を作らない保温施工のコツ

保温材の重ね目、適当に巻いてませんか?結露を呼ぶ『隙間』を作らない保温施工のコツ

冷媒配管の保温って、慣れてくるとどうしても手が速くなって、重ね目とか巻き方が雑になりがちなんですよね。でも結露トラブルの原因を追っていくと、けっこうの確率で保温材の施工に行き着くんです。今日はその『隙間』をどう潰すかという話をしたいと思います。

重ね目の向きと幅、意外とちゃんと見てますか

保温テープを巻く時、重ね目を下向きにするとか、半分くらい重ねて巻いていくっていうのは基本中の基本だと思うんですけど、現場が忙しいとこの『半分重ね』がどんどん甘くなっていくんですよね。3分の1くらいしか重ねてなかったり、テープの端が浮いていたり。そこから湿気が入り込んで、配管表面との間に結露が発生して、最終的にクロスにシミが出たり天井から水が垂れたりする。発生してから原因を探すと、保温材を剥がしてみるまで気づかないことも多いので、巻いてる最中にちゃんと確認する癖をつけるしかないと思うんです。

特に室内機からの立ち上がり部分とか、配管が曲がってるエルボの部分は重ね目が乱れやすいんですよね。直管部分は機械的に巻いていけばそれなりに綺麗に仕上がるんですけど、曲がり角は手で調整しながら巻く必要があるので、そこで気が緩むと隙間ができやすい。自分は曲がり角に差し掛かったら一旦手を止めて、テープを少し短めに切って丁寧に当てるようにしています。急いでいる時ほど、そこで一呼吸置くようにしてるんです。

保温材そのものの厚みと継ぎ目の処理

保温材の厚みが足りてるかっていうのも、実はよく見落とされるポイントだと思うんですよね。特に屋外配管とか、直射日光が当たる場所、あるいは結露しやすい環境だと、標準の厚みだと心もとないことがあります。設計図通りに発注してるから大丈夫、と思い込んでると、現場の実際の環境条件まで反映されてないケースもあるので、気になったら一声かけて厚みを上げてもらうようにしてます。

継ぎ目の処理も同じで、保温材を突き合わせる部分は専用の接着剤やテープでしっかり密着させないと、そこから湿気が入ります。突き合わせ部分を指でちょっと押してみて、隙間が空いてないか確認する。これだけのことなんですけど、やるとやらないとで数年後のトラブル率が変わってくる気がしています。

防湿テープの巻き終わり、処理を端折ってませんか

巻き終わりの処理って、地味だけど結構大事なんです。テープの端をただ貼って終わりにするんじゃなくて、しっかり押し付けて、めくれてこないようにする。特に屋外だと紫外線や温度変化でテープが劣化して、端からめくれてくることがあるので、最後の仕上げとして端部を重ね巻きしておくと長持ちします。

自分がよくやるのは、巻き終わりの位置を配管の下側、つまり結露した水が垂れても端が影響を受けにくい位置に持ってくることです。上向きに端があると、そこに水が溜まりやすくなって劣化が早まる。ちょっとした位置の工夫なんですけど、これも経験でしか身につかない知恵だと思うんですよね。

引き渡し前の『触ってみる』確認が一番効く

最後に一番大事だと思っているのが、施工が終わった後に自分の手で配管の保温材を一通り触って確認することです。目で見るだけだと綺麗に巻けてるように見えても、手で押すとふかふかしてる部分とか、浮いてる部分が見つかることがあります。写真を撮って記録に残す人も多いと思いますが、写真より手触りの方が隙間の有無は分かりやすいんですよね。

こういう地味な確認作業って、お客様からは見えない部分だからこそ、職人としての仕事の質がそのまま出る部分だと思っています。見えないところまで丁寧にやる仕事ぶりって、結局は長い目で見た信頼につながっていくと思うんですよね。

梅雨や真夏の湿度、季節によって保温の『効き』は変わる

同じ巻き方をしていても、梅雨時期や真夏みたいに外気の湿度が高い時期は、ちょっとした隙間でも結露が起きやすくなります。逆に乾燥した冬場なら多少雑に巻いても目立ったトラブルにならないこともあって、そのせいで『このくらいで大丈夫だろう』という感覚がついてしまう人もいるんじゃないかと思います。でも実際には、施工した時期にたまたま問題が出なかっただけで、梅雨が来た途端に結露が噴き出すというパターンは珍しくありません。

だからこそ、施工する時の季節や天候に関係なく、いつも同じ丁寧さで巻くというのが大事だと思うんです。特に新築やリフォームの現場で、まだエアコンを稼働させない時期に先行配管だけ済ませるようなケースだと、実際に結露が出るのは数ヶ月後になります。その頃には自分がどう巻いたかなんて正確には覚えていないので、後から『あの時ちゃんとやっておいたか』と不安になるより、その場できっちり仕上げておく方がずっと気持ちが楽です。引き渡しが終わってからクレームで呼び出されると、原因を特定するために天井や床を一部剥がす必要が出てくることもあって、お客様にも余計な負担をかけてしまいます。そうならないよう、最初の一巻きから丁寧にやるのが結局一番の近道なんだと思っています。

職人PRIDE(プライド)に集まってくれている職人の皆さんは、そういう細かいところまで気を配れる人が多いなと、いつも感じています。これからも、こういう現場の工夫をちょこちょこ共有していきたいと思っています。

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