自分自身がエアコン屋として、仕事(商売)をしていることを「周知」させるという事の、第一歩になり、尚且つ、のちにこれが様々なところで、「意味を持ってくる」ことでもあります。
それが「屋号」別の言い方をすると、「会社名」です。
なんでもいいように思うかもしれませんし、実際は、何でもいいのかもしれません。
でも、もしこの屋号にインパクトがあれば、それだけで、顧客に覚えてもらえるかもしれませんし、多くの人に認知してもらえるかもしれません。
社名変更は、簡単に出来ますが、実印の変更や再登録、顧客への連絡や登録変更など、自社だけでなく、取引先にも迷惑がかかってしまいますので、
慎重に、熟考して決めましょう。
そこで、決める際に抑えるべきポイントを、紹介していきます。
・連想のしやすさ
このラインより上のエリアが無料で表示されます。
(検索時にヒットしやすい。見つけてもらいやすい。)
昨今、携帯電話やスマホの普及によって、見かけなくなりましたが、会社や、その連絡先として電話番号を調べることが出来る、「タウンページ」というものが、一家に1冊ありました。NTTが、各家庭に定期的に配布していたものです。
これは、企業一覧用のタウンページと、個人宅のハローページというものがありました。今では考えられませんが、個人の名前と電話番号が、全て載っていたものなのです。個人情報保護の観点で今は配布されていませんが、タウンページの方は、申請すると、もらえるそうです。
そのタウンページは、50音順で企業の名前が、掲載していますので、例えば、「アイス空調」なんていう名前にすると、「冷やす」という意味合いも含まれるし、「空調」という言葉も入っているので、エアコン屋として連想されそうなキーワードで、かつ、50音順での表記であれば、かなり前の方に出てくる会社名になりますね。
昔は、困ったときに、タウンページを開いて、該当の企業を探したものです。
このように、何かの媒体等で、早期発見してもらえるために、工夫するネーミングというのも、戦略としてはありかもしれません。
今は、紙媒体もほとんどないので、50音順を気にすることはあまりないかもしれませんが、今の時代に合った、検索方法もありますね。
エアコンのことを調べたり、トラブルの際に検索しそうなキーワードを意識するという手法も、あるかもしれませんね。
「エアコン救急隊」とか、「エアコン修理屋さん」「エアコン工房」みたいな、わかりやすいネーミングで、周知させることも戦略としてはありかもしれません。
ただし、「エアコン修理やさん」の様に、修理以外の事業展開がしづらくなる可能性もあります。のちの事業展開も視野に入れて、屋号を考えましょう。どうしても使いたい場合は、会社名ではなく、店舗名や、サービス名・商品名の様に、ブランディングしていくことも可能でしょう。
また、別の視点ですと、すでに独立するときに元請け企業があり、そこの仕事を当面メインで行っていくレールが敷かれているような場合、元請け企業の子会社のような社名を掲げ、パイプの太さを強調するという事も、一理あるかもしれません。例えば、売り上げのほとんどを、三菱電機系列のルートで、空調工事・エアコン工事を行う会社だったとします。
その際には、三菱の「菱」を使うなどで強固な協力関係を、元請けにも示すことが出来るかもしれません。(許可等が必要な可能性もあります)
ただし、デメリットとしては、元請けと、決別した後若しくは、受注比率が他社に変わっていったときに、あからさまに、当初の元請けの社名の名残があると、やりづらい可能性もあります。
余談ですが「株式会社ケイズエアシステム」の名づけの意味は、たまたま、設立時の社員の名前のイニシャルが、全員「K」だったというだけで、何も深い意味はありませんでした。
でも、家電のエアコンの取付を行っている人からしてみると、もしかして、あそこの量販店の専属か?と思われるかもしれません。
実際に、量販店の仕事で、お客様のお宅に行き、名刺をお渡しし、ご挨拶をした際に、(当時は自社の名刺であいさつはOKでした)「あれ、ケーズデンキで購入してないんだけど、お宅はケーズデンキの人?」なんていう事も何度もありました。
最初は、ややこしくて、すいませんなんて、恐縮していましたが、だんだん慣れてきて、「ケイズですけど、ケーズじゃなくて、ヨドバシの仕事で来てます!」なんて、自分からネタの様に切り出すことで、お客様とのコミュニケーションの武器にしたりもしておりました。
なので、一概に、類似商品のようなネーミングも、悪いことばかりではないかもしれません。
最終的には、自分が気に入った名前を付けるべきだとは思いますが、お勧めしないネーミングは、
・横文字で長いのは、お勧めしない。
私自身、協力業者さんとの関係性を強く結ぶという意味合いで、組合の意味合いに近い株式会社を、2019年に設立いたしました。
元となる、組織(グループ)名が、「空調施工業者協力会」という名前だったので、「施工業者」と「協力会」は社名にしたいと思い、英文にした社名が、「株式会社コンストラクター・コーポレーション・ミーティング」という、日本一長い(かは分かりませんが)名前になってしまいました。
普段は、それぞれのイニシャルで「CCM」と呼んでいますが、正式名称は、「株式会社コンストラクター・コーポレーション・ミーティング」
です。
これは、銀行で、振込する際に、ゴム印を忘れたり、保険などの公的な手続きの際に、自署の際には、地獄となります。
作業効率を考え、さほど長くならないよう、配慮した名前をお勧めいたします。
ただ、やはり、顧客へのインパクトを重視するのであれば、それでもいいと思います。
「株式会社コンストラクター・コーポレーション・ミーティング」
たいていは、この社名を伝えると、なんでこんな長い名前なのか?どんな意味があるのか?という事が、相手の頭に??マークが出ているのが、手に取るようにわかります。そんな時は、由来や意味、この名前に込めた思いなどを、伝えるチャンスがあるので、デメリットを逆手にとって、チャンスにすることも可能です。
・個人名を使う事は、お勧めしない
明確な根拠があるわけではありませんが、私の師匠からの受け売りです。
建設業だと、「鹿山工業」のような名前。
せめて、我々、エアコンやだったら、「鹿山空調」「鹿山冷熱」「鹿山設備」など、なんとなくでも、業態も社名に含まれている方が、わかりやすいのではないかと思います。
しかしながら、個人名を使うのは、代表者が現場から一線退いたときや、事業承継したときに、足かせになる可能性もあります。
ただ、「清水建設」「熊谷組」「松井建設」など、実際に創業者の名前で大発展している企業があるのも事実です。創業者にとびぬけたパワーやカリスマ性、すでに認知されているなどあれば、逆に武器になりうる可能性もあります。一概にYesかNoでは言えませんが、個人的には、「個人名」不使用の方が、運営しやすいと感じています。
どうしても、社名は個人名が良いという事であれば、社名とは別に、店舗名や商品名を付けてしまうのも一つの手段です。
ファーストリテイリングは、ユニクロやGUを展開しています。そのように、ブランドとしての、屋号・商品名・サービス名などを考えるのも一つのやり方かもしれません。
・文字変換しずらい漢字等を使う
名前等に使われている感じであれば、旧漢字でも仕方がないと思いますが、これをあえて、現代漢字に直したり、思い切って、平仮名にしてもいいのではないかと思います。もちろんこれは、個人の自由なのですが。
最近のパソコンや、スマホは、予測変換が行われます。
その際によく使う漢字が、予測変換で出てくる際に、普段使わないような珍しい漢字での変換が必要だと、それだけで、意外と面倒と感じてしまいます。これは、様々なデバイスが便利になっていったが故の、贅沢な話ですが。
例えば、「わたなべ」という方が、「渡辺空調」とする場合、「渡邊空調」や「渡邉空調」「渡部空調」と、変換できます。
自社の変換は、普段から何度も行っていることから、一番最初に予測変換で出てくると思いますが、お客様からすると、めったに変換しない文字だと、変換の際にも誤変換で、何度かやり直すこともあるでしょうし、画数が多いと区別がつきづらい場合もあります。
何度も言いますが、名前なので、漢字を変えることに違和感がある方もいるかと思います。
思い切って、「わたなべ空調」「ワタナベ空調」「WATANABE」や「W air」などにしてみてはいかがでしょうか?
他人にとっては、「どうでもいい事」なのかもしれませんが、長く使っていく、第2の人生の自分の名前なので、(登記変更も可能ですが)誰にとっても分かりやすくという名づけ方もありではないかとも、思います。

