独立して1〜2年という職人さんと話していると、「協力業者の登録には興味があるんですけど、面談で何を聞かれるのか分からなくて、なかなか申し込めなくて」という声をけっこう聞くんですよね。気持ちはすごく分かります。知らない会社に出向いて、根掘り葉掘り聞かれて、ダメ出しされたらどうしよう、って身構えちゃう。
でも実際のところ、面談って「試験」じゃないんです。うちがやっている職人PRIDE(プライド)の面談も、どちらかというと「お互いにやりやすい組み方を探すための顔合わせ」に近い。今日はそのあたりを、なるべく正直にお話ししてみます。
面談は落とすための場じゃなくて、すり合わせの場です
まず知っておいてほしいのは、面談する側も「一緒に現場を回せる人と出会いたい」と思って座っているということです。こっちだって、来てくれた人にはできるだけ長く付き合ってほしい。だから粗探しをするより、「この人にはどういう仕事を振ったら気持ちよく動いてもらえるかな」という目線で話を聞いています。
もちろん、現場に入る以上は安全やマナーの最低ラインは確認します。でもそれは意地悪でやっているんじゃなくて、お互いに事故なく気持ちよく働くための確認なんですよね。ここを正直に答えてくれる人ほど、こっちも安心して現場を任せられます。
逆に、見栄を張って「なんでもできます」と答えられるのが一番困ります。できないことはできない、やったことがないことはやったことがない、と言ってくれたほうが、こっちも仕事の振り方を考えられる。面談は自分を大きく見せる場じゃなくて、素の自分を見てもらう場だと思ってもらえれば十分です。
だいたい聞かれるのは、この3つくらい
会社によって細かいところは違いますが、聞かれることはそんなに特殊じゃありません。ひとつは「どんな工事をどれくらいやってきたか」。ルームエアコンが中心なのか、業務用もいけるのか、化粧カバーや電気工事はどこまで触れるのか。得意な領域が分かれば、そこに合った仕事を出しやすくなります。
ふたつめは「どれくらい動けるか」。週に何日くらい入れるのか、対応できるエリアはどのあたりか、車や主要な工具は自前でそろっているか。ここが分かると、スケジュールを組むときにお願いしやすくなります。無理に毎日空けます、と言う必要はなくて、今の生活に合った範囲を伝えればいいんです。
みっつめは「どういう働き方をしたいか」。常用でコツコツ入りたいのか、請負で数をこなしたいのか、単価と物量のどちらを優先したいのか。ここは人によって本当にバラバラなので、遠慮なく希望を言ってもらったほうがいい。報酬や細かい条件、登録にあたって必要なことは、その場で確認できます。
「直請けと協力業者、どっちがいいのか」も相談していい
独立したての人がいちばん悩むのが、自分で客を取る直請けでいくか、元請けから仕事をもらう協力業者でいくか、というところだと思います。どっちが正解ということはなくて、性格と今の状況によります。
直請けは単価を乗せやすいけれど、集客も見積もりもアフターも全部自分。営業が苦手な人には正直しんどい。協力業者は単価こそ元請け側で決まるぶんはありますが、営業をしなくても仕事が回ってくるので、手を動かす時間に集中できます。独立初期で資金に余裕がないうちは、協力業者で土台を作りながら、少しずつ直請けを増やしていく、という組み方をしている人も多いです。
面談の場では、こういう「どっちで行こうか迷っている」という相談もしてもらって構いません。むしろ、その人がどっちに向いているかを一緒に考えるのも、こっちの役目だと思っています。
「まだ実績が浅いんですけど」という人へ
経験年数が短いと、面談を受けること自体をためらう人がいます。でも、最初から全部できる人なんていません。こっちが見ているのは、今できることの範囲を正直に話せるか、分からないことを分からないと言えるか、時間や約束を守れそうか、そういう当たり前のところです。
技術は現場で伸びます。むしろ、伸びしろのある人と早いうちに組めるのは、元請けからしてもありがたい話なんですよね。だから「まだ自信がなくて」という理由だけで足踏みしているなら、それはちょっともったいない。
職人プライドでは、そういう独立したての職人さんの面談も歓迎しています。いきなり登録を決めなくても、まずは話を聞きに来るだけでもいい。気になっていることがあれば、その場でいくつでも質問してください。
まとめ
面談は、あなたを値踏みする場じゃなくて、これから一緒に現場を回せるかどうかを、お互いに確かめる場です。上手に話す必要はなくて、今の自分を正直に見せてくれれば十分。もし協力業者という働き方が少しでも気になっているなら、身構えずに一度、職人PRIDEの面談を申し込んでみてください。話してみて合わないと思えば、それはそれでいいんです。

