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脚立の三点支持、現場が立て込んでるとつい忘れてませんか?低いところほど危ない墜落の話

脚立の三点支持、現場が立て込んでるとつい忘れてませんか?低いところほど危ない墜落の話

「脚立なんて誰でも乗れるでしょ」って思われがちなんですけど、実は労働災害の統計を見ると、脚立・足場からの墜落・転落って、ものすごく多いんですよね。しかも「高いところから落ちた」んじゃなくて、2メートルにも届かないような低いところからの事故が結構な割合を占めてるっていうのが、僕としては一番伝えたいポイントなんです。今日はその「低いところだからこそ危ない」脚立作業の話を、現場目線で書いてみようと思います。

なぜ低いところからの墜落が多いのか

高所作業って言葉を聞くと、みんな足場を組んで、安全帯つけて、ヘルメットかぶって…って身構えると思うんです。でも脚立の2段目、3段目くらいだと「このくらいなら平気でしょ」っていう油断が出やすいんですよね。実際、脚立からの落下事故の多くは1.5メートル前後の高さで起きてるというデータもあって、油断してるからこそ無防備な体勢で落ちてしまうっていう面があるんだと思います。

それに、低いからといって落ち方が軽いわけじゃないんです。頭を打つ角度とか、落ちた先に何があるかによって、低い高さでも骨折とか、最悪の場合は頭部の重大なケガにつながることもあると言われています。「このくらいの高さなら死なない」っていう感覚を、まず一旦疑ってみるところから始めた方がいいんじゃないかなと思うんです。

三点支持、わかってるけど現場で崩れる瞬間

脚立作業の基本って、三点支持ですよね。両手両足のうち、3点は常に脚立や構造物に接地させておく、っていうあの基本です。これ、新人の頃に教わって「はいはい分かってます」っていう人がほとんどだと思うんです。でも実際の現場では、片手に工具、もう片手に部材を持って、脚立の上でひょいっと体をひねる瞬間って、誰でもあると思うんですよね。

特に危ないのが、脚立の上で「もうちょっとだけ」って体を伸ばして届かないところに手を伸ばす瞬間です。あれ、実はすごく重心が崩れやすい体勢で、脚立自体が動いたり倒れたりするきっかけになりやすいんです。届かないなら素直に脚立を移動させる、それだけのことなんですけど、「あと一手間」を惜しむ気持ちが一番の落とし穴になってるんじゃないかなと、僕自身も現場を見ていて感じることがあります。

あとは、脚立の開き具合がちゃんとロックされてるか確認せずに乗ってしまうパターンもよく聞きます。急いでいるときほど、脚立を開いてロックするところまでをワンセットの動作として体に覚えさせておく方が、結果的に時間の節約になるんじゃないかと思うんです。

道具の持ち方ひとつで変わるリスク

脚立の上での作業がどうしても必要な場面で、道具をどう持つかっていうのも地味に大事な話だと思っています。工具を腰道具にきちんと収めておけば、脚立の上で両手を自由に使える時間が増えますし、落下物のリスクも減らせます。逆に手に持ったまま上り下りすると、バランスを崩したときにとっさに手が使えなくて、それがそのまま転落につながるケースもあるんじゃないかなと思うんです。

工具を上に渡すときも、下から投げたり、無理な体勢で受け取ったりせず、一度脚立から下りて手渡しする、っていう手間を惜しまないことが大事だと思います。面倒に感じるかもしれないんですけど、その数秒の手間が、結果的に一番のリスク管理になってるんじゃないかなと。

脚立選びと天板の劣化、意外と見落とされがちな部分

脚立そのものの状態にも、もう少し目を向けてもいいんじゃないかなと思います。長年使ってる脚立だと、天板のゴムがすり減っていたり、蝶番の部分にガタが出てきていたりすることがあるんですけど、現場に出る前にそこまでチェックしてる人って、意外と少ないんじゃないかと思うんです。足を乗せる場所が滑るかどうかで、転落のリスクはかなり変わってきます。

作業内容に合わせて脚立の種類を選び分けることも大事です。狭い場所での作業用に天板が広めのタイプを使うとか、斜面や段差のある場所では脚の長さを個別に調整できるタイプを使うとか、現場ごとに「ちょうどいい脚立」を選べるかどうかで、無理な体勢を取らずに済むかどうかが変わってきます。手元にある脚立を何でも使い回すよりも、現場の状況に応じて道具を選び直す発想を持っておきたいところです。

また、脚立の天板に乗って作業するのが当たり前になっている現場も見かけますが、本来天板は足場として想定されていないことが多いと言われています。天板まで登らないと届かない高さの作業であれば、脚立ではなく別の作業台や足場を検討した方がいいケースも少なくないんじゃないかと思います。

チームで現場に立つときに意識したいこと

一人で作業してるときは自分のペースで気をつけられても、他の職人さんと一緒に現場に入ってるときは、お互いの動きに気を配る余裕も大事になってきますよね。脚立を使ってる人のすぐ下を、別の人が通り抜けようとする場面とか、現場が立て込んでると意外とよくあると思うんです。そういうときに「ちょっと脚立使ってるので回ってもらえますか」って一声かけられるかどうかで、事故の芽を摘めるかどうかが変わってくるんじゃないかなと思います。

職人PRIDE(プライド)の会員さんの中にも、現場で複数の業種が入り混じる状況を経験してる方は多いと思うんですけど、そういうときほど「自分は大丈夫」じゃなくて「周りも含めて大丈夫か」っていう目線を持てるかどうかが、長く安全に現場に立ち続けられるかの分かれ目になるんじゃないかなと感じています。

特に忙しい時期は、スケジュールに追われて一つ一つの確認作業が雑になりがちです。でも脚立作業でのケガは、治るまでの間、仕事そのものを止めてしまうことにもつながります。急いでいるときこそ、三点支持とロックの確認っていう基本に、もう一段意識を戻してみてほしいなと思うんです。

今日書いたことは、正直どの職種の方にとっても当たり前すぎる話だったかもしれません。でも、当たり前のことほど、現場が忙しくなると抜け落ちやすいものだと思うんです。職人プライドという場を通じて、こういう「基本に戻る」きっかけを、これからも時々発信していけたらなと思っています。今日も現場、気をつけて頑張ってください。

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