いやー、8月も後半に入って、うちの職人たちを見てるとつくづく思うんですけど、この時期の現場仕事って本当に体力勝負なんですよね。今日はちょっと、猛暑の中で工事をしている職人たちのことや、そこから見えてきたお客様とのコミュニケーションの話をしてみようかなと思います。
朝イチで動く理由、実は熱中症対策だけじゃないんです
うちの現場、夏場は基本的に朝早くスタートするようにしてるんですけど、これって単純に「暑くなる前に涼しいうちに済ませよう」というだけじゃないんですよね。もちろん熱中症対策は大前提としてあるんですが、実は室外機まわりの作業って、直射日光が当たって金属部分が熱を持ってしまうと、配管のロウ付けとか微妙な調整作業の精度が落ちやすいという面もあったりするんです。
特にベランダや屋上での作業は、コンクリートの照り返しも加わって体感温度がぐっと上がるので、午前中のうちに一番負荷のかかる工程を終わらせるようにしています。うちの職人の一人は「昼過ぎの作業は、頭より先に手が疲れてくる感覚がある」なんて言ってて、なるほどなと思わされました。長年現場に出ている人の感覚って、やっぱり侮れないんですよね。
お客様の中には「朝早くから来てもらって申し訳ない」と気にされる方もいらっしゃるんですが、こちらとしてはむしろ丁寧な仕事をするための工夫だと思っていただけると嬉しいです。
それともう一つ、これは意外と知られていないんですけど、真夏の炎天下で室外機を長時間放置状態にしてから作業に入ると、内部の冷媒配管の温度が上がりすぎて、真空引きの数値が安定しにくくなることがあるんです。だから作業前にちょっと日陰を作ってあげたり、可能であれば養生シートで直射日光を遮ったりする一手間を入れることもあります。地味な作業ですが、こういう小さな積み重ねが仕上がりの差になってくるんじゃないかと思っています。
「今日は暑いから」の一言が現場の空気を変える
これはちょっとした発見だったんですが、お客様が作業中に「今日は暑いから、無理しないでくださいね」って一声かけてくださるだけで、現場の雰囲気がふっと和らぐことがあるんです。単純な話なんですけど、そういう気遣いって職人にとって地味に大きいんですよね。
逆に言うと、暑い中で黙々と作業していると、こちらも「早く終わらせなきゃ」という気持ちが先行しがちで、細かい確認を省略したくなる瞬間がないとは言えません。そこを踏みとどまって、きちんと試運転までチェックするのがプロの仕事だとは思うんですけど、お客様からの一言があると、気持ちの余裕がまた変わってくるものだなと感じています。
飲み物の差し入れなんかも本当にありがたいんですけど、実は一番助かるのは「涼しい場所で作業していいですよ」という声かけだったりします。可能な範囲で日陰に機材を置かせてもらえるだけで、作業効率も安全性もぐっと上がるんです。
うちでは最近、現場に入る前に必ず一言二言、世間話をするように心がけています。これは営業トークというより、お客様がどんな暮らし方をしていて、どの部屋を一番よく使うのかとか、そういう情報がさりげなく会話の中に出てくることが多いからなんです。「実はリビングより寝室の方が暑くて困ってる」なんて話が雑談の中でぽろっと出てきて、それがその後のアドバイスに直結することも珍しくありません。暑い時期だからこそ、立ち話でも自然と会話が生まれやすいというのは、ちょっと面白い発見でした。
猛暑が工期や見積もりに影響することもあるという現実
あまり大きな声で言うことでもないんですが、猛暑日が続くと、どうしても一日にこなせる現場の数を調整せざるを得ないことがあります。無理に詰め込むと、職人の集中力が落ちて、結果的にお客様にご迷惑をかけることになりかねないからです。なので、真夏の繁忙期に工事のご依頼をいただいた場合、ご希望の日程よりも少し先になってしまうことがある、というのは正直にお伝えしておきたいところです。
また、屋外での据え付け作業がメインになる新設工事は、気温や日照時間によって作業時間の見立てが変わることもあります。お見積もりの段階で「この時期は少し余裕を持ったスケジュールになります」とお伝えすることが増えているのは、そういう背景があってのことなんです。
逆に室内機の交換だけのような比較的短時間で終わる作業は、そこまで大きな影響は受けにくいので、内容によって柔軟に対応させてもらっています。
あと、これは業界あるあるかもしれないんですけど、猛暑の年は「エアコンが壊れてから慌てて連絡する」というお客様が例年より増える傾向があります。気持ちはすごくよくわかるんですが、真夏のピーク時期は在庫の機種が偏っていたり、工事の順番待ちがどうしても発生しやすくなったりするんですよね。なので個人的には、梅雨明け前後、まだそこまで気温が上がりきっていないタイミングで点検や交換の相談をしてもらえると、選べる機種の幅も日程の融通も利きやすいよ、とお伝えするようにしています。来年に向けての小さなアドバイスとして覚えておいてもらえたら嬉しいです。
暑さの中でも変わらない、うちが大事にしていること
ここまで暑さの話ばかりしてきましたが、どんな気候条件でも変わらずに大事にしているのは「最後の試運転までちゃんと見る」ということです。取り付けが終わった瞬間はホッとするんですけど、実際に冷房を入れてみて、風の出方や異音がないかを確認するところまでが仕事だと思っています。暑い日ほど「早く終わらせたい」という誘惑があるからこそ、そこを意識的に丁寧にやるようにしています。
あと個人的には、この時期になるとお客様から「去年もお願いしたけど、今年も調子いいよ」なんて声をいただくことがあって、それが何より励みになるんですよね。目に見える形での感謝の言葉って、暑さで疲れた体にじんわり効くというか、そういうものだなと改めて感じています。
それと、暑さの中で仕事をしていると、どうしても「早く終わらせること」が正義のように感じてしまう瞬間があるんですけど、そこで一呼吸置いて、養生をきちんと戻したか、配線の取り回しに無理はないか、といった基本を飛ばさないことを職人たちにはいつも伝えています。急いでいる時ほど基本に立ち返る、というのは工事の仕事に限らず、どんな仕事にも通じる話なんじゃないかなと最近よく思います。
暑い日が続きますが、エアコンの調子で気になることがあれば、遠慮なくお声がけください。うちの職人たちも、暑さに負けずに元気に現場を回っています。
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