「内部クリーン」って、最近のエアコンにはだいたい付いてるボタンだと思うんですけど、あれって実際どこまで効果あるの?って聞かれること、結構多いんです。今日はその話、正直に書いてみようと思います。
「内部クリーン」がやっていることは、実はそんなに万能じゃない
内部クリーン機能っていうのは、簡単に言うと運転を止めたあとに送風と少しの暖房運転を組み合わせて、熱交換器やその周りを乾かす機能なんです。カビが生えやすいのって「湿度が高い状態」がずっと続くことなんですよね。だから、使い終わったあとにサッと乾かしてあげれば、カビの繁殖をある程度抑えられる、という理屈です。
ただ、ここで誤解されがちなのが「内部クリーンをやってれば掃除は要らない」って思っちゃうことなんです。内部クリーンはあくまで「乾燥させる」機能であって、「汚れを落とす」機能じゃないんですよ。ホコリやヤニ、油分なんかはあの機能だけじゃ絶対に取れません。実際、内部クリーンをずっと使ってたお客様の家にお邪魔しても、フィルターや熱交換器の表面が真っ黒、ということは普通にあります。
あと地味に見落とされがちなのが、内部クリーンは電気を使うということなんです。運転停止後に自動で数十分〜1時間くらい動くので、こまめに冷房・停止を繰り返すような使い方だと、思ったより電気代がかさむこともあるんですよね。便利な機能ではあるんですが、「これさえ使っていれば安心」という魔法の機能ではない、というのが正直な感想です。
じゃあ結局、フィルター掃除ってどのくらいの頻度でやればいいのか
これもよく聞かれるんですけど、目安としては2週間に1回、というのが一般的に言われています。ただこれ、家庭の環境によって全然違うんです。ペットを飼っているお家、キッチンに近い部屋に付いているエアコン、窓を開けっぱなしにすることが多いお家なんかは、もっと早く汚れます。
逆に言うと、「フィルターが目詰まりしてるかどうか」を自分の目で確認する習慣さえあれば、機械的に2週間ごとにやらなくても大丈夫なんです。フィルターを光にかざしてみて、向こう側が透けて見えないくらいホコリが詰まっていたら、それはもう替えどきというか、洗いどきのサインです。
実務的なコツとしては、掃除機の吸引口をフィルターの裏側(風が通ってくる側の逆方向)から当てて吸うと、目詰まりを奥に押し込まずにホコリが取れやすいんです。表から掃除機をかけると、逆にホコリを網目の奥に押し込んでしまうことがあるので、これは意外と知られていないポイントかなと思います。
「内部クリーンがあるから大丈夫」で放置された室外機、実は要注意
これは現場に出ていて感じることなんですけど、内部クリーンを過信しているお客様ほど、室外機側のメンテナンスへの意識が薄くなりがちなんです。内部クリーンはあくまで室内機の熱交換器周りの話であって、室外機のフィンにホコリや枯れ葉が詰まっていたら、そもそもエアコン全体の効率がガクッと落ちてしまいます。
室外機の吹き出し口の前に物を置いていたり、植木鉢やエアコンカバーでびっしり囲ってしまっているお家、実はかなり多いんです。室外機は「空気をしっかり吸って、しっかり吐き出す」ことで効率よく動く機械なので、周りを塞いでしまうと、内部クリーンがどれだけ頑張っても、そもそもの冷房・暖房効率自体が下がってしまうんですよね。
年に1回でいいので、室外機の周りに落ち葉やホコリが溜まっていないか、風の通り道が塞がれていないかだけでもチェックしてもらえると、エアコン本体の寿命にも結構違いが出てくると思います。
プロのクリーニングと内部クリーンの役割分担、こう考えるとわかりやすいです
よく「業者にクリーニングを頼むタイミングって、内部クリーン機能があればもっと先延ばしできますか?」と聞かれるんですが、これは正直、機能次第では先延ばしできる部分もあります。ただし、内部クリーンで防げるのはあくまで「これから新しく生えてくるカビ」の抑制であって、すでに何年もかけて蓄積された汚れやカビを落とすことはできません。
目安としては、内部クリーンをきちんと使っている家庭なら2〜3年に1回、使っていない・存在しない機種なら1〜2年に1回くらいでプロのクリーニングを検討していただくと、いい状態を保ちやすいと言われています。あくまで目安なので、においが気になり始めたら、それが一番わかりやすいサインだと思ってください。
特に自動お掃除機能付きの機種は、フィルターのホコリは自動で溜め込んでくれる分、内部の熱交換器自体はかえって汚れに気づきにくいという側面もあります。「自動でお掃除してくれてるから完璧」ではなく、「フィルターだけは自動でやってくれている」くらいの感覚で見てもらえると、実態に近いんじゃないかなと思います。
もう一つ現場でよく聞かれるのが、「クリーニングを頼むと機種によって値段が全然違うのはなぜか」という質問です。これは分解の手間が理由になっていることが多くて、壁掛けタイプの標準的な機種なら比較的短時間で済むんですが、お掃除機能付きの機種は内部にダストボックスやモーターが組み込まれている分、分解して洗浄してまた元通りに組み立てる工程が増えるんです。便利な機能ほど、メンテナンス側の手間も増える、というのは覚えておいてもらえるといいかなと思います。
内部クリーンって、正直すごく便利な機能ではあるんですけど、過信は禁物というのが今日お伝えしたかったことです。うまく付き合って、エアコンを長持ちさせてもらえたら嬉しいです。
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